AuthorSassy

ゲタレポ

先日届いた「一本歯下駄」。
まだまだ使い始めなので深いところはこれから発見があると思うのだが、とりあえずレポートしてみる。

なんと言っても斬新なのは、「履き物自体が前傾する」ということ。
普通の下駄やサンダル、スリッパなど、踵を固定していない履き物は、必ず踵が浮く瞬間がある。
歩くにしろ走るにしろ、後ろ側の脚(地面を蹴る方)は指の付け根が反るためだ。
踵がぴったりとフィットしたスニーカーでは、足の形に合わせてスニーカーも反るので、踵は浮かない。
だが、この一本歯下駄では、踵が浮くはずの瞬間に、下駄自体が前傾する。
逆に言えば、足が反る瞬間がない。
なんとも不思議な履き心地だ。

トレーニングの要素については、あるような気がする。
なぜなら、歩いているのに、走っているような筋肉の使い方をしているからだ。
一本歯下駄で歩いているときはフォアフットで走っているときと似ている。
(着地ありきの走法ではなく、体重移動と体幹の使い方と解釈してください)
足を使うというより、重心移動で歩くといえばいいのか・・・
それから、立ち止まるのは歩くよりずっと難しいのだが、多分、慣れるほどに長く止まっていられるようになると思う。
バランスを取るのに必要な筋肉だけを上手く使い、他は意識してリラックスさせる。
そう、ヨガのポーズをキープするときに似ている。

だが、デメリットもある。
まず、車を運転できない。
僕の場合、運転用のサンダルを車に置いている。
降りるときに履き替えるのだが、ちょっとめんどくさい。
それから、買い物で立ち止まって商品を選んだりするのは骨が折れる。
まぁそれも修行と思えばデメリットでもないんだけど。
そしてとにかく目立つ。
目立ちたい人にはむしろメリットww

ちなみに、コレで走ることについては、今のところ「ナイ」と思っている。
駆け足は試してみたが・・・
重すぎる。脱げそう。転びそう。
だったら裸足ランの方がいいかな。
この下駄が足の一部の如く感じられるほど履き慣れたら、そのときはもしかすると・・・。

※補足
一応僕はアスリートなのでこんな感想だけど、全く体を鍛えていない人が初めて履いたら、もうちょっと苦労するかもしれないです。
あしからず。


ニューシューズ第二弾!!

・・・というわけで、待ちに待ったシューズが届いた。
Yes, it’s Japanese shoes, GETA!!

さて、突っ込みどころはあると思うけれど、少し前置きを。

僕は宮古に来てから、一年の大半を400円のビーサンで過ごしていた。
涼しいし、汚れてもいいし、そのまま海にも入れる。
見た目はしょぼいが、けっこー快適なのだ。
逆に面白くない点は、同じサンダル履いてる人がゴマンといること、濡れたコンクリの上ではスケートのように滑ること。

そして、Born to Runとか読んで、裸足ランニングとかビブラムとかを取り入れるようになって思ったのが、
「普段の歩くという行為を、トレーニングにできないか」
ということ。
それで考案したのが、これ・・・

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400円サンダル・改!!

常時つま先立ちww
ここ1年くらい使ったが、それなりに面白い。
足底筋膜がけっこー強くなったような。気がする。
ランのパフォーマンスにプラスかどうかは不明w

ただ、どうにも貧乏くさいww
友達に説明を求められるwww

ちょっと飽きてきたし、何かもっとオシャレで個性があって、トレーニングにもなり、安上がりな履き物はないだろうか。
そう、例えば下駄とか・・・
そういえば、アニメなんかで一本歯の下駄が出てくるけど、あれなんか体幹トレーニングになりそうじゃないか。
このご時世、ネット通販で誰かが売ってるはず。

寝入り際、布団の中でそんなことを思いつき、早速翌日調べてみたら・・・
なんと、一本歯の下駄をトレーニングに使うというのは、すでに一部ではブームになってるそうじゃないか。
ショップもいくつもある。
これは買いだな~♪

・・・というわけ。

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早速履いてみる。
ネットでは「最初は壁に手をついて・・」とか、「室内で練習して・・・」とか書いてあったけど、意外とフツーに歩けるぞ。

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立ち止まるのはちょっと難しい。
動いている方が安定する。
竹馬とかと同じかな。

これを履いて近所をぐるっと散歩してきた。
身長も12cmほど高くなるので、キモチイイ。
近所のボーチラ(悪ガキ)が、
「なんだそのサンダル!!なんでそんなサンダル履いてるか!」
と叫んできた。
「うるせーな、どんなサンダル履いたって勝手だろ」
と答えたら、後ろから体当たりしてきやがった。
あぶねぇ・・・・w

それにしてもなかなか楽しい。
これは「履く乗物」だな。
これで歩くことがスポーツだ。
しばらく外出が楽しくなりそうだ。

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目立つ履き物コレクション♪


ブログタイトル変えました

ブログタイトルを変えてみた。
旧タイトル(南の島をただただ走る)では、どうも好きな事を書けないように感じていたからだ。
なんというか、競技やトレーニング以外のネタが書きにくい。
所詮ブログ、ましてたかがタイトルなんだから、別にこだわる必要はないのだけれど、しっくりこないものは仕方ない。

ブログ・・・いや、インターネット日記と呼ばれていた時代から、すでに13年くらいこうしてネット上で文章を書いているが、思えばいつも自嘲気味なタイトルをつけていた。
「自分なんて大した人間じゃないっすから」みたいな雰囲気で。
でもなんかそれも飽きた。
謙遜するというのは、自分の謙虚さを他人にアピールしているだけであって、それによって自分の本性を向上させるわけではない。

先日、宿のゲストさんといつものようにあれこれおしゃべりをしていて、ちょっと哲学的な話になったとき、「お坊さんみたいですね~」と言われた。
そうか。そうなのかもしれない。
僕の本質は「僧」なのかもしれない。
僧という言葉は仏教色が強いが、僕が言うのは探求者という意味でだ。
(仏教は本来、仏陀の教えに従って真理に目覚めることを目的としている)
研究と実践を並行して行い、真理を追究する。
エライ人がこう言ったから、経典にこう書いてあるから、ではない。
人生のすべてが実験であり、検証であり、考察だ。
他人から知識を分けてもらうことはもちろんあるが、実験するのはあくまでも自分自身だ。

禅、とは何であるか。
目を閉じて座り、沈思黙想したりマントラを唱えたりすること、ではない。
禅とは洞察することだ。
常に注意深くあることだ。
何が本物で何が偽物か。
洞察が深まれば、「自分と自分以外」の境界線はだんだん曖昧になってくる。
その境界線が偽物だということが見えてくるからだ。
究極的には、自分と世界は完全に一体となり、そこが禅のゴールだ。

禅は「行住臥座」の行であるという。
人間の姿勢は常に、行(歩く)、住(立つ)、臥(寝る)、座(座る)のどれかに属している。
そして、そのいずれにおいても、注意深く洞察を続けていることが、禅では要求されるということだ。
今のところ、僕にはそれだけの注意深さも洞察力もない。
だが、走っている間だけは、いつも禅的でありたいと思っている。
それなりの経験のあるランナーなら同意してくれると思うが、本当に自分が上手く走れているとき、「自分は走っていない」のだ。
全身の筋肉と心臓が心地よいリズムを刻み、景色は後ろに流れ、頭は冴え渡っている。
でも、走っていない。
体は走っている。
自分が走っているのではない。
走っている自分を見ている、という感覚に近い。
そういうときは雑念も非常に少ない。
僕にとっては、走っているときが最も禅的な時間であり、真理に近づく瞬間のようにも思える。

僕はトレーニングを積んで、ウルトラマラソンやフルマラソンのレースで表彰台に上がりたいと思っている。
それは俗的なことだ。遊びだ。
だが、遊びと探求は意外と相性が良い。
探求というのは、遊びと同様、快楽の一種だからだ。
全く問題が無い。
ブログタイトルに哲学性を入れたことで、ばらばらだった物がつながった。
走ること。
断酒のこと。
離島移住のこと。
その他いろいろ、話せば長くなること。
そして、こうしてモノを書くということ。
全部僕の探求のネタであり、プロセスなのだ。

今まで以上に好きな事が書けるような気がして、ちょっとうれしい。
皆様には引き続きお付き合いいただければうれしい。


ニューシューズ第一弾

ども。ご無沙汰です。

僕は一日の大半を考え事しながら過ごしてるような人間なので、書きたいことは毎日たくさんあるんだけど、果たしてそれが書くほどの価値があるのか、読んでもらうほどの価値があるのか・・・なんて考え始めると何も書けなくなってしまったりする。
じゃあ今日は満を持して素晴らしい記事を書くのか?
いやいや。いつも通りの駄文。
ブログなんだからねー。
ツイッターの延長みたいにテキトーに書かなきゃ、続くはずないね。
ん?ツイッターがブログの縮小版かww

さて、この一年間、ランシュはビブラム一筋で走ってきたのだが、久々に一足買ってみた。
えーと、言い訳みたいでかっこわるいけど、ビブラムでウルトラレースを走ることにちょっと限界を感じましてw
50kmを過ぎると、明らかに脚が重くなり、70kmくらいで潰れる。
フルマラソンでも、自己ベストを狙うスピードで走ると、終盤で潰れる。
今シーズン3レースを走って、いろいろ考察して、主な原因として浮かんだのがシューズ。
ビブラムは悪くない。
悪いのは僕の技術。
でも技術の上達を根気よく待ってると、その間タイムや順位を更新できない。
それもイヤ。
だからレース専用シューズを用意するという結論になったわけで。

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購入したのは「ON」のクラウドレーサー。
うーんカッコイイ♪♪
シューレースはキャタピランにしてみた。
宿のトレードカラーのオレンジで。
ONはトライアスロンの元世界チャンピオンが立ち上げたスイスのメーカーで、柔らかい着地と鋭い蹴り出しという相反する特徴を兼ね備えているというのが売り。
ついでにカッコイイ。
細部までデザインが凝っている。

来月のストロングマンでデビューする予定で、早速試し履き。
履きならしておかないと、本番では使えないからね~♪

履き心地は・・・
うーん、やっぱり柔らかいな。
一番ソールの薄いモデルを選んだんだけど、ビブラムに比べたら当然厚いし柔らかい。
ってかそうでなきゃ買った意味ないしw
とりあえず、心配してたほどは違和感なし。
超長距離での疲労感は??
まぁ本番で実験するしかないかなw

それにしても久しぶりにクッションのあるシューズを履いて、改めて感じたのはビブラムの良さだったりする。
クッションがあると、走り方が確実に雑になる。
雑に走っても、走れてしまうから。
「おっと、ビブラム履いてるつもりでちゃんと走らなきゃ」
って思い出す。
ビブラムはクッションがない分、足裏のセンサーが良く働き、いいフォームで走れているかどうかがよくわかる。
練習はビブラム(時々裸足)、レースとその準備はON。
今年と来シーズンはこのスタイルでやってみよう。

ON投入が正解かどうか!
来月のレースでの結果次第ということで☆

(おまけ)
タイトルに「第一弾」とあるとおり、「第二弾」もすでに発注済み。
ただし、これは普段履きとして。
ふふふ。このシューズ、宮古では僕が最初の一人かも~~♪♪


NAGOURAマラソン2016(100km)

今回のレースは、レポートを書かずにおこうかと思っていた。
振り返ってみても、思い出すのは辛いことばかり。
反省と後悔はあっても、評価できる点がほとんどない。
でも結局書くことにしたわけだが。

このNAGOURAマラソン100km、今回が第二回大会で、まだ知名度も低く、規模も小さい。
前回のリザルトを見ると、全体のレベルも低めのようだ。
エントリーしたときには、「もしかしたらかなりいい順位で入れるかも」なんてスケベ心もあったりしたw

僕としては宮古島初挑戦以来のアウェイでの100km。
というか、100kmは宮古でしか走ったことがない。
大会の規約もいろいろ異なる。

  • 携行必需品(持ってないと失格)が多数
    ・・・携帯電話、懐中電灯、マイカップ、ボトルなど
  • 信号を守る
    ・・・つまり交通規制なし
  • などが大きな違いだ。

    荷物の存在は、結構大きいと思う。
    できるだけコンパクトにまとめるにしても、100kmずっと携帯するのだから、それなりに負担。

    さて、キリが無いので前置きはこの辺にして・・・・ヨーイドン!!

    午前4時半。
    ライトアップされた闘牛場跡地から、ヘッドライトを付けたランナーたちが暗闇の小路を走り出す。
    天気は雨。
    明け方に最も雨脚が強まり、午前中一杯降るという予報だ。
    ほとんどのランナーがカッパ姿だ。
    公道に出るまで、公園内の小路を走るのだが、これが暗くて、狭くて、縁石やポールなどの障害物があって、しかもそれが混雑のためよく見えない。
    最初から転倒したりしたら先が思いやられる。
    みんなじっくり気をつけて走る・・・

    公道に出ると、そこは片側二車線の国道58号線。
    当然、歩道を走ることになる。
    信号も多い。
    信号で止まるマラソン大会は初めてかもw
    しばらくいくとコンビニがあった。
    ちょうどいい。
    ルールに則ってポーチにボトルを差してきたのだが、実はスタートする直前に、中身を入れ忘れたことに気づいた。
    最初のエイドまでは12kmある。
    空のボトルを捨てて、アクエリアスを買った。
    レース中にコンビニで買い物をしたのも初めてw

    ついでに、カッパを脱いでコンビニのゴミ箱に捨てた。
    暑すぎだ。
    雨は降っているが、気温は低くないし、カッパナシでも十分温かい。
    捨てたことを後悔するかも、とは考えたが、ただでさえ荷物があるのに、濡れたカッパを持って走るのはイヤだ。
    それに後半は晴れることになっている。
    カッパを脱ぐと、軽快軽快♪

    今回のレースでは、完走以上の目標は立てないことにしていた。
    ひとつには、前回のワイドー100kmで、目標達成に執着するあまり、体調よりも時計を優先、結果、早々に潰れるという失態だったこと。
    もうひとつは、大会5日ほど前に謎の体調不良、病み上がりでのレースとなったこと。
    (DNS:棄権も検討したが、2日前になんとか行けると判断)

    それでもまぁ、軽快に走れて、潰れずに、11時間くらいでゴールできたらいいな~~くらいの気持ちはあった。
    だから、前半とはいえ、軽快に走れるのはとってもうれしい。

    さて、コースは左に折れ、橋を渡って、奥武島、屋我地島、古宇利島、と離島をハシゴする。
    この、離島からさらに離島へ渡っていくのは宮古にはない。
    なんとも不思議な感じだ。
    古宇利島への橋では、すでに夜が明けて、天気が悪いながらも素晴らしい景観だった。
    周りから感嘆の声が聞こえる。
    まぁ宮古の方がキレイだけどね(←地元愛??

    古宇利島を一周して、来た道を戻り、再び国道58号の続きを走る。
    しばらくいくと、75kmの部の選手が逆走してきた。
    どうやらこの先で、75kmのコースは折り返しのようだ。
    選手の間隔からして、かなり上位だろう。
    ここまでときどきおしゃべりしながら一緒に来たランナーが、「僕らのすぐ後ろを走ってるあの子、女子6位みたいですよ」と教えてくれた。
    彼女の応援団の会話を小耳に挟んだのだろうか。
    察するに、僕のいる場所もわりと上位とみてよさそうだ。
    参加者が400人程度なので、最低でも100位、よければ50位くらいにいるかもしれない。
    全身をスキャンしてみても、トラブルも疲労もなさそうだ。
    メンタルも問題なし。
    もしかしたらこのまま、このポジションで走りきれる??

    75kmの部が折り返すと同時に、僕ら100kmの部は右折、文字通り山場となる峠越えへ。
    海沿いのゼロメートル地帯から、標高200mの山を越える。
    終わりの見えない坂を前に、「あ、これだな!」と思った。
    迷わず歩く。

    今回、作戦の一環として、積極的ウォーキングを取り入れてみることにしていた。
    疲れたから歩く、ではない。
    疲れないために歩く。
    「10kmに一度か二度、1分程度のウォーキングタイムを作る」という作戦を立てた。
    1分間の歩きでロスする時間は約30秒という計算。
    走るときがキロ6分、歩くときがキロ12分とすると、ざっくりそんな感じになる。
    これを100km続けると、全部で5~10分程度のロス。
    これだけの時間的コストで、足の潰れを予防し、後半の失速を防げるとすれば、トータルタイムは大きく伸びるはずだ。
    そして、これとは別に、「キツイ登りは基本的に歩く」というのも作戦に入れた。
    登りを走るのは、時間的メリットより体力的デメリットが大きいと感じていたからだ。
    (もちろん、僕の体力で100kmを走る場合、という意味で)
    走ればアホみたいに消耗する登りも、歩けば逆に充電区間となる。
    下りと平地で時間は回収できるはず。

    峠は思った以上に長かった。
    地図だけじゃわからん。やっぱり。
    登り全区間を歩くのはむしろストレスがたまると感じて、軽めのラン&ウォークで行くことに。
    それにしても立派な森だ。
    ガードレールの向こうは崖になっていて、眼下にヘゴの密生林が広がる。
    巨大なヤシのようなシルエットに、超巨大なゼンマイのような芽がニョキニョキ。
    これぞやんばる、まるでジュラシックパークだ。
    実際、ヤンバルクイナもよく目撃される場所らしい。
    今度は写真を撮りに来たいなぁ。

    一度は上がった雨だったが、いつの間にかまた降り始め、雨脚は強くなっていた。
    事前に荷物を預けておけるレストステーションは約48km地点。
    だが今回は何も預けていない。
    そもそもウェアは一着しか持たずに遠征に来ている。
    久々の遠征で準備不足だったのが半分、まぁいいや何とかなるだろと思ってたのが半分。
    自分の経験を過信していたと言えなくもない。
    なんにせよ、ここには着替えやタオル、予備のカッパを預けておくべきだった。
    忘れ物と言えば、ワセリンを忘れたのも痛い。
    こんな雨の中でスタートするときは、脇や股にワセリンを塗っておきたい。
    股擦れは、真綿で首を絞めるが如くだ。
    スタート前にワセリンを塗ったくらいで防げるわけではないが、重症化を何時間か遅らせてくれれば十分だ。

    50km通過タイムは5時間34分。
    悪くない。
    このままいけるとしたら。

    このあたりで沖縄本島東側の海岸線に出る。
    島を横断したわけだ。
    しばらく気持ちの良い海沿いを走る。
    そして再び峠だ。
    前回の峠より若干低めなのだが、体力を消耗してきたのか、かなりキツイ。
    下りで走りながらも、足を削っているように感じる。
    ホントにいいのか。この下り、走って大丈夫なのか。いやむしろもう手遅れなのか。

    峠は越えたが、作戦が崩れたことを認めざるを得なくなった。
    「疲れないために歩く」はずだったのが、いつの間にか「苦しいから歩く」になっている。
    これが残り10kmとかなら、「苦しいけど走る」のもアリだろう。
    でも、目の前にはフルマラソン1本分の距離が残っている。
    がんばっちゃいけない。
    ウルトラマラソンは、他のどんな競技より、がんばっちゃいけない競技かもしれない。
    この大会、丁寧に1kmごとに距離表示があり、しかも子供たちの手書きコメントが添えられている。
    前半ではとても気持ちの良いテンポで現れた距離表示。
    「お♪もう1km走った!?」
    これを長く感じるようになってきたらヤバイ。
    「まだ・・・?あれからまだ1kmも進んでナイ???そんなバカな・・・」
    ヤバイなぁ。
    まだ苦痛は少ないが・・・ここが地獄の入り口かぁ。

    立派なホテルの入り口に「カヌチャリゾート」と書かれていた。
    ああ、ここか。
    懐かしいなぁ、新婚旅行でここに泊まった。
    あの時が初めての沖縄旅行だった。
    あの頃、こんな未来は微塵も想像しなかったな。
    宮古島で民宿やりながら3人の娘たちを育て、島中走り回って、飽き足らずにこんなところでボロボロになりながら走ってる。
    ふ。結構な未来だなw
    あいつら今どうしてるかなー。
    応援がないのはやっぱり寂しいなぁ。

    その先には米軍施設があった。
    今日だけで何度目か。
    道を挟んで反対側に、テントや小屋が並んでいる。
    お祭り・・・ではない。
    ここは辺野古。
    基地建設反対の座り込み運動をしている人々だ。
    プラカードに600と何日目とか書かれている。
    そっか-、そんなに・・・
    僕は基地問題や政府のやりかたにどうこう言うつもりはない。
    そんな知識もないし。
    ただ、必死になってる人たちを見ると、がんばれって思う。
    ん?いつも必死で走ってるときに、がんばれって言ってもらってるからか???

    70kmを過ぎた。
    いよいよ地獄の三丁目か。
    雨は降ったり止んだりを繰り返していたが、徐々に強まってきているようだ。
    背中にいやな悪寒が走る。
    ああ、この感じ。
    風邪引き始めとかによく感じるやつだ。
    病み上がりだからなぁ・・・
    序盤でカッパを捨てたことを後悔し始めた。
    が、どうすればよかった?
    あの時はあれでよかったのだ・・・

    コンビニでも見つけて、カッパを買い直すしかあるまい。
    多少の小銭は持っている。
    エイドで女の子に聞いてみた。
    「ええー?コンビニですか!うーん、10kmか・・・最低10kmはあると思いますよ」
    くっ!さすが地獄!

    コンビニはないが個人商店はいくつもある。
    が、日曜は一斉に休むようだ。
    さすが地獄・・・

    ヘロヘロのところ、応援のおばちゃんがお菓子をくれた。
    個人エイドと呼ぶほどの規模ではなく、ポケット一杯分のチョコや飴などを、通過するランナーに渡している程度。
    チョコは胃にくるので、ハイチュウを一つもらった。
    ああ甘い、これはいい気分転換に・・・ガリッ!!!
    ハイチュウの中に異物だとッ!?
    慌てて口から出してみたそれは、奇妙な形の銀色の金属。
    ああ。俺の歯の詰め物じゃないか・・・
    さすが地獄・・・・・・・・・

    80km
    豪雨と呼んで差し支えない雨。
    体の芯が冷え切ってきた。
    とにかく寒い。
    コンビニ・・・カッパ・・・ホットドリンク・・・あと何km・・・??
    思考がまとまらなくなっている。
    さっきからずっと同じ考えばかりがループしている。
    ラン&ウォークで、平均キロ10分弱。

    時計を見ると制限時間まではまだたっぷりある。
    大丈夫、大丈夫・・・ここから仮に全部歩いたとしても・・・!?

    あまり大丈夫じゃなかった。
    仮に全部歩いて、平均キロ12分だとすると、制限時間に引っかかる可能性が出てきた。
    終盤、キロ12分をオーバーするとかなりマズい。
    DNF(did not finish=リタイア)の3文字が頭をよぎる。
    そ・・・それだけはあってはならぬ!!
    それだけは!
    たとえ最後の完走者となろうとも!

    寒さはいよいよ耐えがたいものになってきた。
    ときどき、全身の筋肉に力を入れて硬直させ、無理矢理熱を作る。
    気休めだ。
    走路員のボランティアが言っていた、「次のエイドまであと少し」だけが希望だ。
    エイドについたら、ダメ元で「ゴミ袋を一枚わけてください」と頼もう。
    もちろん、カッパの代わりにするためだ。
    すでに身の危険を感じる。
    一刻も早くこの寒さに対処しないと・・・
    ここで死んだら・・・
    まぁ僕はいい。
    好き事をやりながら、意地を貫いて力尽きた、なんてのも悪い死に方じゃない。
    でもYOMEと子供たちがかわいそうだよな・・・

    エイドはまだ見えてこない。
    体はさらに冷えたようだ。

    リタイア・・・それも勇気だろうか。
    生きていればこそ、リベンジもある・・・
    ああ・・・っていうかエイド・・・コンビニ・・・カッパ・・・ホットコーヒー・・・

    そんなとき、ガード下に白いテントが見えた。
    ついにエイドについたのだ。
    あの・・とボランティアに話しかけようとしたとき、彼の方が先に口を開いた。
    「カッパ、使いますか?」
    彼の手には新品のカッパ。
    なんと!まさに地獄に仏!!
    言葉だけでは感謝を伝えきれない。
    大げさではなく、命の恩人だと思った。
    早速カッパに袖を通す。
    温かい。
    でも寒い。
    一度芯まで冷えてしまうと、簡単に回復する物ではない。
    でも希望が見えた。
    生きて完走するぞ!!

    そして混濁していた意識がはっきりしたのか、大きな見落としに気づいた。
    ホットドリンクは自販機で買える。
    なんてことだ。
    だれか教えてくれよ。
    自販機ならいくつもあったのに。
    エイドには温かい物を置いていなかったが、20mほど先に自販機が見えた。
    震える手で小銭を取り出し、一番甘そうなホットコーヒーのボタンを押す。
    缶コーヒーは、人肌くらいの温度だった。
    いや、実際は熱かったと思うのだが、僕の手が熱いと感じてくれないのだ。
    それでもそれを飲むと、人心地ついた。
    続けて次はホットココア。
    ああ。うまい。幸せだ。
    もう一本・・・と思って、やめた。
    手持ちのお金はもう残り少ない。
    まだ先は長いのだ。
    それに、これ以上飲むと、胃に変調をきたすかもしれない。
    大丈夫、自販機ならこの先もあるさ。

    90km
    ようやく・・・ようやくここまで。
    ペースはキロ約11分。
    歩くのとほとんど変わらないペース。
    ついにここまで来たぞ、あと一踏ん張り!!
    って思えない。
    もう止めたい。帰りたい。何もかもどうでもいい。
    魔界だ。ここは魔界。
    日常に帰りたい。
    熱い風呂に入って、布団にくるまって寝たい。
    あと10km??
    順調にいってもあと2時間くらいかかる。
    ああ俺、こんなとこでなにしてんだ?
    周囲にランナーは少なく、みんなごくゆっくり走ったり、歩いたりを繰り返している。
    それでもゆっくりと僕を追い越し、だんだん小さくなっていく。
    僕がリタイアしないのは根性じゃない。
    リタイアを宣言する勇気が無いだけ。
    それにリタイアを宣言したって、すぐに保護してもらえるわけじゃない。
    第一、ケータイの電池は切れてるし、エイドまでたどり着いたって、着替えも防寒着もストーブもないんだ。

    もしも90km過ぎで僕のすぐ横に救急車が来て、「乗っていいですよ」と言われたら、多分僕はそこでリタイアしていたと思う。

    徐々にあたりが薄暗くなってきた。
    再びヘッドライトのスイッチを入れてみたが、あまり明るくない。
    明け方の数時間しか使わないはずだったので、電池を交換してこなかったせいだろう。
    足下の水たまりがよく見えなくなってきた。
    見えてもよける元気があったかどうかわからないが。

    雨は最後の最後、ゴールの瞬間まで降り続けた。
    ついに朝の闘牛場跡に戻ってきた。
    闘牛場跡の階段を上ると、石造りの通路の向こうが眩しく光っていた。
    足下には赤絨毯が敷かれている。
    走っているのか歩いているのかわからないまま、フィニッシュラインを越えた。
    どうやら終わったらしい。
    感動のゴール・・・ではない。
    もう走らなくていい、という安堵感。
    そして、リタイアするタイミングを逸して、いたずらに命を危険にさらした自分への嘲笑。
    後味の悪さは、前回のワイドー100km以上・・・

    レースレポートは以上!

    楽しく愉快なレポートを期待していた方がいたら、ごめんなさい。
    こんな目にあっても、やっぱり僕はウルトラが好きみたいです。
    いや?失敗するとこんな目に遭うような競技だからこそ、成功したときの達成感もまた比類無いといえるのかな???
    僕はこれからもきっと走り続けるし、懲りもせずにタイム狙っていくし、いずれは表彰台とか思ってたりもする。
    他人にどう思われるかじゃなくて、何をどうすれば自分が目一杯楽しめるかどうかの問題。
    遊びなんだから。

    それから、今回は単身の遠征、ゲストハウスでレース前後の宿泊をしたのだけれど、楽しい出会いがいくつもあり、人情に触れることのできた旅でもあった。
    地元や、日帰り遠征では起こらない出会い。
    またやりたいな~、遠征♪
    今回のレース、「出会い編」についてはまた!
    書くかどうかわかりませんがww


    マラソンと麻雀

    スランプだ・・・
    困ったな、3週間後に100kmマラソンだってのに。

    今シーズンの始めのレースからなんとなく思っていたのだが、20~30kmくらいで足が「重く」なる。
    なりゆきとして自然とペースが落ちる。
    時計を見て、ペースを矯正する。
    好調時の倍速で疲れがたまって、後半ボロボロ。
    先日のワイドー100kmも同じパターンだ。

    レースで気負いすぎたせいだと思っていたが、もしかしたら「症状」なのかも知れない。
    と思って、練習で試してみた。
    時計はあまり気にせずに、感覚的にラクに走れる強度で、何分くらいのペースなのか。
    1日目:20kmコース Av.5’34/km
    2日目:15kmコース(往路) Av.5’34/km
       〃(復路) Av.5’59/km
    (どのコースも坂は多め)

    うはは・・・こんなんでよく100kmサブ10とか言ったもんだww
    二日目の復路では、見事に例の「重さ」を再現。
    痛いんじゃない。苦しいんじゃない。
    怪我の予兆もない。
    でもペース上げようとすると潰れる。
    なんだかなー。

    こんなときどうすればいいか・・・とか考えていたら、ふと麻雀のことを思い出した。
    麻雀は学生時代にハマって、足を洗うまで約10年、ずいぶんと高い授業料を払ってきたものだ。
    だが、麻雀には、人生に通底する何かがあるのも事実だと思う。
    その一つがスランプからの抜け出し方・・・
    いや、正確には、スランプのしのぎ方というべきか。
    10時間くらい麻雀を打っていると、必ず一度や二度は何をやってもダメなパターンに嵌まってしまう時がある。
    そういうスランプ時に負け分を最小限にできるヤツがトータルでは強い。
    麻雀というのは、下手でも勝つときは勝つ。
    でも、下手が負け始めると、際限なく負ける。
    だからたいていの場合、「大きく勝つ」技より、「小さく負ける」技の方が大事なのだ。
    麻雀というのは、ある意味くじ引きゲームみたいなもので、何を選択するかで確率が変わる。
    例えばAを選べば当選率50%、Bを選べば20%みたいな。
    だからこの場合、誰でも普通はAを選ぶ。
    (初心者は確率がわからないので別だけど)
    で、スランプの時はBだったら当選したのに、Aを選んだばかりに酷い目に遭うのだ。
    そしてそれが笑えるほど続く。
    さぁどうするか。
    「ツイてないときは逆に張れ!」とか言って、Bを選ぶ??
    まぁそれもいいかもしれないけど、僕は「フツーにやる」が一番だと思う。
    逆張りでスランプ脱出できるパターンもあるけど、さらに深みにハマって、上も下もわからなくなって、奈落の底まで落ちていくパターンの方が多い。
    事実、大負けするタイプはそうやって墜ちていく。
    とにかく、フツーにやることだ。
    スランプなんて存在しないみたいに、いつも通り当たり前の顔でAに張る。
    その間、負けはかさむが、経費だと思って諦める。
    嵐が去ればまた稼げる。

    フツーに走ろう。今まで通り。
    長距離も高強度もいろいろやりながら。
    スランプが終わればまた成長期が来るさ。たぶん。

    うん?麻雀論の方が長くなってしまった。
    麻雀狂にだったら3行で説明できる内容だったんだけどw


    イジメ、学校、親・・・

    最近2件ほど、いじめの問題について考える機会があったので、所見を書いてみたい。
    「いじめはイケナイ」とか、そういうありきたりな話はそこら中に転がっているのでいいとして、僕が言いたいのは、心理的盲点についてだ。
    盲点というのは、自分では気づけない、あるいは気づくのがとても難しいからやっかいだ。
    その上、SNSの普及によって、重大な盲点を含んだ感情的な投稿が、そのまま拡散されてしまったりする。
    投稿者にもそれに共感、拡散する人たちにもまったく悪意がないのが逆にやっかいで、下手に盲点を指摘するコメントを書いたりすると、誤解されるだけでなく、「アンチ」と勘違いされて攻撃されたりしかねない。
    あくまでも僕の独り言としてブログに書いてみることにした。

    前置きが長くなった。

    ◇例題1◇
    SNSへの投稿より、要点を箇条書きで。
    ○投稿者(母親)の子供が学校で酷いイジメにあって不登校になっている。
    ○子供は、加害者の子供と先生を名指ししている。自殺未遂もあった。
    ○母親は学校、教育委員会に早急な対応を求めるが、全く誠意ある対応をしてもらえないどころか、問題をもみ消そうとしているようだ。
    ○新学期に勇気を出して登校するが、やはりイジメは解消されずに再び不登校に。
    ○学校側は、短期間登校したことは成績には考慮しないと宣告。

    多少乱暴に要約したが、特定の問題を扱いたいわけではないので。

    この母親は、問題の根幹は学校と加害者児童にあり、学校側と教育委員会で対処するのが最善だと考えていると思われる。
    だが、果たしてそうだろうか。
    もちろん、問題の発端はイジメ加害者なのは間違いない。
    だが、「対策」は家庭が第一だ。
    蹂躙されて自分の存在意義を見失ってしまった子供に、もう一度希望を与えることだ。

    「そんな学校、いかなくていいからね。
    あなたは私の大切な子。
    代わりの学校はたくさんあるけど、あなたは一人しかいない。
    気持ちが落ち着くまで、気が済むまで、一緒にいてあげるから、怖がらなくていいよ。
    元気が出て、また学校に興味が出たら、他の学校にでも転校しましょう。
    あの学校には二度と戻らなくていいんだよ。」

    子供はこういう言葉をかけて欲しいのだ。
    学校は監獄になってしまった。
    公開処刑場だ。
    中にいるのは敵と猛獣ばかり。
    安全を約束してあげる、と敵がいったからといって、処刑場に子供を送り返す??
    違うでしょう。

    母親は、学校や社会は公正であるべきだ、あって当然だ、と思っているのかもしれない。
    その前提が盲点を作る。
    社会は公正ではない。
    社会のルールやモラルは、「全体の総合利益」を守るために存在しているだけで、個人や弱者を守るようにはできていない。
    正確には「全体の総合利益」のためには、ある程度、個人や弱者も保護するのが望ましいというべきか。
    なんにせよ、「困ったら助けてもらえる」とは思わない方が良い。

    この母親も間接的被害者だ。決して非を責めるつもりはない。
    が、子供を助けるのは自分しかいないという意識がなければ、最悪の事態もありうると思う。

    ◇例題2◇
    PTAの研修会でのこと。
    素晴らしい公演だったのだが、内容を書くとすごく長くなるので、僕が違和感を感じたことについてだけ。
    そのパネリストは、自身の中学生時代に体験したこと・・・・
    ○不良グループによる、壮絶な暴力と、金銭巻き上げの日々
    ○親にも先生にも相談できない苦しみ
    ○自分が上級生になってからはいじめる側に回り、されたのと同じ事をしたこと
    ○それに嫌気がさして、不良グループを脱退したこと
    などを話した。

    僕が違和感を感じたのは、公演の内容ではなく、客席から幾度となく笑いが漏れることだった。
    笑う内容か???
    たしかに、パネリスト氏のユーモアのある語り口は、聞き手の気持ちを軽くしてくれる。
    軽い冗談に対して、軽い笑いで応えるのは、話し手に対する配慮もあるかもしれない。
    とはいえ、パネリスト氏は「自殺も考えた」とまでいっているのに、よく笑えるな。
    もしこれが「大震災被災者の体験談」だったとしたら、同じくらいユーモアを交えて話したとしても笑えるか???

    僕は最初、「笑った人たちは、イジメの問題を軽視しているのだろう」と思った。
    だが、考えるうちに、それも違う気がしてきた。
    この公演はそもそも有志参加だし、その上たくさんある公演の中から、興味のある内容を選んで受講しているのだ。
    そんな人たちがイジメを軽視しているとも思えない。

    結局、僕がひとつの仮説として考えたのは次のようなものだ。
    みんな、笑って誤魔化している。
    イジメ被害者だった人は、大人になってからもそれを忘れない。
    心の傷が完全に癒えることはなく、「大人になったんだから」「ずっと昔のことだから」と、自分自身に折り合いをつけている。
    加害者だった人も、一部を除けば、おおよそマトモな社会人になっている。
    自分が加害者としてイジメに関わった過去は、良心に大きな影を落とす。
    「昔はワルだったけどさ」「やんちゃな年頃ってやつ?」「俺だけが悪いんじゃないよね」
    みたいにして、同じく自分自身に折り合いを付けている。
    傍観者だった人たちにも、ぬぐいきれない罪悪感を残している人が多いはずだ。

    みんな大人になって、子供のいじめ問題に向き合おうとしているが、自分のいじめ問題は過去のこと・・・済んだことにしておきたい。
    だが、本当に済んだこと、今は客観的に問題を見つめられるのなら・・・深刻な話の最中に笑いが漏れることはないはずだ。
    イジメによる負の遺産は、生涯消えないのかも知れない。

    さて、つらつらと思うところを書いてみたが、ではどうすればイジメはなくなるのか、などと問われても困る。
    そんなアイデアがあるなら最初に書いている。
    もし、これを読んでくれた人に一つ提案するとすれば、「逃げ場所を作ってやってほしい」だ。
    社会は不平等で不公平な修羅場であり、学校はその縮図だ。
    イジメがなくなるなんて、戦争がなくなるのと同様にあり得ない。
    1000年後にも人類が滅びていなかったとしたら、やはりイジメも滅びていないだろう。
    (イジメをなくしたいという思いが大切で尊いことは言うまでもないが。)
    大切なのはドロップアウトする自由ではないのか。
    社会からドロップアウトすると「食っていけるかどうか」という問題が出てくるが、学校は違う。
    そんなときこそ、親が守ってやるべきじゃないのか。
    親の真価は、おもちゃを買ってやることでも学費を出してやることでもない。
    子供が社会的困難にぶつかったとき、受け皿になってやること。だと思う。

    つい最後まで真剣に書いてしまった。
    申し訳ない。


    第26回102kmワイドーマラソン大会

    ついにやってきた、一年ぶりの100km!!
    この日を待ったぜぇ。
    前回のブログからわかるとおり、気負いまくりw
    昨シーズンは・・・那覇マラソンで自己ベストを大更新、このワイドー100kmもギリギリ完走から上位2割以内への大躍進、続く宮古島トライアスロンでも目標値を大きく超える好成績。
    まぁ、絶好調だったわけだ。
    そのイメージは強く残ってて、今年の自分はどこまで伸びてるのか楽しみで楽しみで。
    ・・・もっと早く気づけよ、エコマラソン、不調だったぢゃん。

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    ウルトラ仲間のノダ選手。
    負けた方がパフェおごり。

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    超ベテラン、クロ選手。
    いつから出てるのかよく知らないけど、この大会では毎年、スタート前の司会を務め、他の選手と一緒に100kmを走り、さっさと走りきって、大会後の親睦パーティでも司会進行を務める。
    たぶん誰も真似できない。
    今回目標にしている選手。

    レース直前の天気予報は、曇りのち雨。
    昼頃から降り出して、徐々に強くなり、強いときで3mmくらいの予報。
    風は強いときで約8m。
    タフなコンディションになるのは間違いない。

    がしかし。
    午前4時過ぎに会場に着くと、すでに降ってるじゃーありませんか。
    選手たちもカッパを着始めている。
    うーん、カッパかぁ。
    例の「絶対晴れるカッパ」持ってきてるけど、着たくないなぁ。
    ビニールをかぶって走ると、内側から蒸れるし、肌にひっつくし、シャカシャカいうのも不快なんだよねー。
    長い旅路で、序盤から精神的ストレスをためたくない。
    そんなことを思いながら荷物預かりの倉庫で雨宿りしていたら、スタート直前に雨がやむ。
    お、幸先いいぞ♪♪

    さて、いよいよスタート。
    やや前方からスタートして、オーバーペースに巻き込まれないよう、5分50秒/kmをキープ。
    それでも100kmではやや速いペースなのだが、多くの選手がどんどん抜いて前にいく。
    ふふ。このペースをキープできるのはこの中のほんの一部さ。
    50km過ぎで、去年みたいにゴボウ抜きだ♪

    本大会は今年からコースが変わり、3本の橋を渡ることになっている。
    何キロも海の上に突き出した橋は、風を遮るものが一切なく、陸地とは桁違いの強風が吹く。
    まして今回の予報では・・・覚悟が必要だ。

    スタートしてすぐに、来間大橋に差しかかる。
    真っ暗の海の上を黙々と渡る・・・
    あれ???
    この橋、今年のコースだと、ほんのちょっと入ってすぐ折り返すんじゃなかったっけ??
    ちょっと違和感があったが、他の選手たちと同様、橋の真ん中過ぎまで走って折り返す。
    猛烈な横風。
    うーわー。これ、正面からだったら死ねるな。
    でもあと1~2時間でそれが現実になるのだ。
    次の伊良部大橋は、来間大橋とは約90度角度が違う。
    こっちが横風なら、あっちは向かい風。

    さて、最初のエイドだ。
    立ち止まるまでもなく通り過ぎるが・・・
    あれ??5kmって書いてあるぞ??GPSは7kmなのに??
    GPSにも誤差はあるが、5km走って2km狂うようなことはありえない。
    まぁそこは宮古。
    たぶん看板の位置を間違えたんだろ。

    100kmマラソンでは最初の50kmは準備運動。
    ここで体力、精神力を消耗していては、後半で地獄を見る。
    タイムが伸びないのはもちろん、完走も危うくなる。

    淡々と決めたリズムを刻むが・・・調子は悪くはないが、いいのかイマイチなのかよくわからない。
    もう少しスピードを上げるとわかりやすいのだが、このペースだと負荷が軽すぎるからだ。
    とりあえず、「呼吸のことを忘れられるペース」なので、多分後半に響くことはないはず。

    さぁここで雨だ。
    2mmとか3mmとかじゃない。
    かなり強烈!!
    カッパを出そうか迷うが、しばらく様子をみることに。

    そんなこんなでいつの間にか伊良部大橋。
    さぁくるぞ・・・あれ?
    覚悟していた割に、意外と普通。
    と次の瞬間、斜め後ろから空気の塊がぶつかってきた。
    橋に入って数十mは、陸地の岩壁が風を遮っていたようだ。
    そりゃあもうとんでもない風力だ。
    帽子を飛ばされないよう外し、ストラップを手に通す。
    前の選手が、脱いだカッパをポーチに縛り付けていたが、そのカッパが風になびいて完全に真横を向いている。
    下手な台風なんかを凌ぐ暴風。
    そして橋を折り返して、それが逆風になったときには・・・もうなんだかわけもわからず、笑えてくるくらいw
    ちょっとだけ速度をあげて、すぐ前の選手に追いつき、後ろに張り付いて風よけになってもらう。
    その選手が失速して自分が単独になると、いつの間にか自分の後ろにも誰かくっついてる。
    まるで自転車レース!

    伊良部大橋での爆風は覚悟していたので、ここまでに少しずつ少しずつ、予定ペースよりも40秒ほどの貯金を作っておいた。
    それを使いながら・・・橋を渡り終えて、予定ペースより2分くらいの遅れ。
    ん??意外といいペース!?これはサブ10イケるか??
    タイムだけ見ればね、立派なもんだ。
    あの暴風でペース維持して無傷はわけはないのに。

    ドラクエ風に表現すると

    名称未設定-2

    ほら!あと70kmくらいあるのに、筋力ヤバイぢゃん!
    ちなみにこのゲームに回復魔法はありませんw

    とはいえこの時点では、目標にしてるサブ10も、打倒クロ選手も全然実現可能と思ってるわけで。
    キープしてきたペースを落とすわけもなく。

    ここから池間大橋までは、逆風も激しい登りもないし、6分弱のペースをキープできれば、体力も徐々に回復するはず!

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    さて、想定通り穏やかだった区間が終わり、池間大橋へ。
    ここを渡り終えれば、50km地点間近!
    でも、想像したとおりの爆風。
    坂が緩い分、距離が短い分、伊良部より若干マシか??
    そして、この池間大橋からの折り返し区間、ほぼ全選手とすれ違うポイントでもある。
    つまり、ライバルとの距離を自分の目で確認できるのだ。

    折り返してすぐに、クロ選手!
    距離は200mくらいだろうか。
    もしかしたら前にいるかもしれないと思っていたが、僕が先行していたらしい。
    そしてその少し後に、ノダ選手!
    思ったより速く来ているが、彼は例年、前半突っ込んで後半で失速しているから、これ以上詰まることもあるまい。
    よしよし、少しテンション上がってきたぞ~

    テンションは上がっても、例の爆風でごっそり筋力は持っていかれてますw

    50kmを目前に、だんだんペースが落ちてきた。
    その気になれば維持はできる。そりゃできるさ。
    でも、ラクに維持できない。
    ここらへんじゃ、まだ鼻歌交じりで鼻くそほじくりながら維持できなきゃ先がない。
    だんだん危機感が膨らんで、やむを得ずペースよりも体力をキープすることにした。
    そしてたいして進まないうちに・・・キタ!!
    クロ選手!!
    しかも余裕!
    「おー、サトシ、いいペースだねー!がんばろう!」
    くっ、しかも爽やかだ!!
    ついて行こうと思うが、だんだん小さくなる背中・・・
    まぁ仕方ない、先は長い。潰れなきゃまだ大丈夫。
    それに、すぐに追いつく作戦もあるし。

    レース中間地点(今大会では48km地点だが)にはビッグエイドがあり、炊き出しや着替えができる。
    クロ選手も案の定、一休みしているようだ。
    僕はそこを止まらず通過!
    最低でも3分、もしかしたら10分くらい先行できるかも知れない。

    だがこのあたりで、レース序盤に感じた違和感が気のせいではないことを確信する。
    ああ33

    おそらく、来間大橋の折り返しポイントを、運営側が間違えたのだろう。
    今回のレースは102kmある!!
    たかが2km、されど2km。
    追加されたのは、いつもの2kmじゃない。
    100~102km区間が追加されたのだ。

    55km地点付近。
    いよいよペースがキープできない感じになってきた。
    明らかに失速。
    去年だったら、一番楽しくて、ヒャッァハァァーーー!!みたいに駆け抜けた50~80km区間。
    あの時は先行してた選手たちをゴボウ抜きだったが、今回は逆の立場。
    ヤバイヤバイヤバイヤバイ、あと1本フルマラソンやらなきゃならんのに・・・

    そして当然の成り行きとして・・・

    あああ22

    あの人に抜かれますw
    この瞬間、二つの目標が同時に崩壊したのを確信。
    無念・・・

    80kmからがウルトラの真骨頂だ!
    とかいつも抜かしてるくせに、80kmまで維持するべき体力を60kmにも届かず使い切ってしまった。
    メンタルもピンチだ。
    ってかレベル低すぎだろw

    クロ選手に抜かれてからは、2.5kmごとにあるエイドからエイドの各駅停車。
    去年の100kmから守ってきた、歩かない誓いだけは通したが、エイドでは座り込む始末。

    いつからか再び降り出した雨は、いよいよ強さを増してきた。
    天気予報では午後から天気は悪化する一方だ。
    ポーチからカッパを取り出してかぶる。
    うん、まぁ悪くない。そんなに邪魔にはならなさそうだ。

    失速してある程度時間が経つと、順位もあるべき場所に落ち着いてくる。
    周囲も失速している選手が目立つようになってきた。
    気づくと見慣れた後ろ姿ばかり。
    走ったり、歩いたり、座ったり、
    抜いたり抜かれたり。
    時々目が合うとしゃべったりする。
    どうしてもテンション低めな会話になるw

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    エイドで座り込んでいるところを、トライアスリートの西内プロの車が応援で通った。
    「前田さーん!止まらないで!がんばって!塩取りながらね!」
    奥さんが大きな声で声援を送ってくれた。
    去年、西内プロの水泳講座が宮古島であったときに、飛び入りで混ぜてもらったのだが、こうして応援までしてもらえるなんてありがたいことだ。
    恥ずかしい姿は見せたくないなぁ。
    すでに恥ずかしい状態なんだけど。
    (写真は西内プロの奥さん、マキさんからいただきました)

    ふと見ると、西内プロたちは、僕のすぐ前を走っていた、フード付きの雨ガッパの男性も同様に応援している。
    半透明のカッパをよく見ると、その下に着ているユニフォームは・・・
    そうか、西内プロのスクール生なんだ!
    なんだか妙に親近感を感じて、話しかけてみた。
    年は上だが気さくな方で、お互いに天気の愚痴とかいいながら、しばらく併走した。
    「宮古の冬はいつもこんなんですか??」
    「いやいや、コレは異常ですよ!台風でもなきゃこんな雨は滅多にないです!」
    「そうですよねー、地元の和歌山だったら台風でもコレよりましですからね」
    ひとと話せると少し気が紛れる。
    少しメンタルも回復する。

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    雨はいよいよ雷を伴う豪雨へ。
    豪雨という表現では物足りない。
    天の怒りか!?
    雨量3mmの予報は気休めもいいところ、翌日の新聞によれば55mmを記録したとか。
    コースの至る所に大きな池ができ、道を塞いでいる。
    くるぶしから下が完全に水没するような場所も多数。
    歩道は河となり、岩肌には見たこともない滝ができている。
    ずぶ濡れの靴をなんども水たまりに沈める度に、つま先から体温が奪われる。

    エイド間の各駅停車を続けていたが、それもムリになってきた。
    止まると体温がどんどん下がるのだ。
    身の危険を感じる。
    走り続けられない上に止まれないならもう仕方ない。
    歩くしかあるまい。

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    あー。もういや。
    おうちにかえりたい。
    あったかいふろにはいって、ふとんでねたい。

    ふと、数日前に見た夢を思い出した。
    自分は体力を使い切ることなくレースをリタイアして、ゴールするライバルたちを歯ぎしりしながら見ている夢・・・
    4年前のリタイア、あのときの猛烈な悔しさが蘇ってきた。
    どんなボロボロでもいい。時間内にゴールに体を運ぶだけでいい。

    あと少しで東平安名崎・・・
    あそこまでいけば・・・
    残り23kmくらい?
    そこから3kmくらいいくと岬の付け根まで戻ってきて、そうしたら残り10km台??
    そこから先はアップダウンキツイけど、いつも練習で走ってるホーム・・・

    そんなことを朦朧と考えている横に現れたのはノダ選手!
    え!うそ!後方で僕と同じ状況になってるんじゃないわけ!?
    「おおっ!前田さーん!追いついちゃった!調子はどう?僕はなんかもう絶好調だよ♪♪」

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    うおーー!負けたくない!!
    不思議だ、まだこんな感情残ってたのかw
    何かのスイッチが入ったらしく、動かなかった足が動き始めた!
    ここまで7~8分/kmのペースだったのが、突然6分前半まで復活!!
    今までは確かに動かなかった。
    これがウルトラマラソン・・・毎回、人体の神秘を目撃するw
    ノダ選手がエイドで補給をしているところを抜いて、走る、走る。
    よーし、いいぞ、いいぞ、でも上げすぎるな-、最後まで持たせるんだ!!

    だが、笑顔で絶好調宣言できる選手に、こんな画面中真っ赤な状態で太刀打ちできるものじゃない。
    東平安名崎エリアの終わり、80km関門付近で再び抜き返された。
    な・・・なんとかついていけないものだろうか!!

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    チーン。おわった。
    おまえはおわった。
    この先20km、棺桶二つ引きずって走りきれるとでも・・・?

    80km関門にテントがあった。
    見ると、2人ほどパイプイスに座っている選手がいる。
    イ・・・イス!!テント・・・!
    「スミマセン、ちょっと座ってもいいですか・・・?」
    ボランティアさんに声をかけて、座らせてもらった。
    右に座っている選手は焦点の定まらない目で地面を見ている。
    年配のボランティアスタッフが、その選手の足をマッサージしている。
    「まずいなぁ、痙攣がおきてる。救急車かなぁ」
    あー。低体温症になりかかってるんだな・・・
    明日は我が身だ。
    テントで雨は防げても、体を乾かすことも温めることもできない。
    行くか。止めるか。判断は早く・・・
    いや??止める???そんな選択肢、いつのまにできたんだ???

    もうタイムも順位もライバルもどうでもいい。
    ゴールすればもういい。
    幸い、時間だけは貯金がある。
    半分以上歩いても、ゴールには間に合う。
    よし、この先のアップダウン、登りは全部歩こう。
    そう決めたら少しだけ気が楽になった。

    とぼとぼ歩いていると、うちの娘たちが車から叫んできた。
    「がんばれーー!!はしれーー!!」
    あ・・・スンマセン、下りになったら走るんで。
    うーん、カッコワリィなぁw
    ま、いっか。カッコつけようにも、どうもならん。

    82kmのエイドには温かいゆし豆腐とぜんざいが用意されていた。
    ここで温かい食べ物!!
    全然期待していなかった!!
    これはうれしい・・・
    温かいものが食べられる、なんて幸せ!!
    50kmの部に参加しているエド選手夫妻もいた。
    僕のゾンビ状態を見て、塩飴やら痙攣を抑える漢方薬やらをくれた。
    さすが・・・走る薬箱ww
    感謝。

    さぁここからが地獄のアップダウンなのだが、登りを歩くと決めてしまえばどうってことない。
    むしろ下りをラクに走れるから望むところ・・・

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    こういうの以外は。
    どうやら溜め池があふれたらしい。
    多くの選手が水の前で立ち止まり、ケータイで写真を撮ってから、諦めたようにバシャバシャと泥水に入っていく。
    あははは・・・なんだこりゃ、こんなん見たことないわ。
    水位はふくらはぎ、小柄な選手にとっては膝近くまで。
    透明度ゼロの泥水なので、底には何が落ちていても見えない。
    変なものを踏んで転んだりしたら、目も当てられない。
    雨期のジャングルを行軍する兵士か??
    ピラニアとかいないだろーね??

    残り10kmを切った。
    ラン&ウォークで、平均ペースは10分/kmといったところか。
    イケるイケる・・・
    これを続ければいいんだ。

    再び娘たちの声がした。
    「がんばれーー!!ゴールで待ってるよーー!!!」
    おう、待ってろ。ちゃんと生きてたどり着くからなー!

    ラスト1kmの看板が見えた。
    あ・・・もしかしたら、1km走れるかもしれない。
    最後くらい、走ってゴールしたい・・・
    突然そんな気分になって、走り出した。
    おや??膝の裏あたりに、なんか使えそうな筋肉が残ってるぞ??
    変な走り方だけど、今更失うものはない、使ってみよう。

    なんと、「変な走り方」でペースが6分台前半に。
    これもまたウルトラでは時々ある。
    体力の限界を超えたときの発見。
    「あれ?スイカの白いとこって、意外と食える?」みたいなw

    最後の1km、10人くらいの選手を抜いて・・・

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    おわった・・・
    あ・・・あんなとこにパイプイスが!!
    「イス・・・イス・・・あたしんだよぉ~~」

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    (イメージです)

    とにかく生還した。
    このあとで悔しさがこみ上げて来たりもするだろうけど、まぁいいや。
    生きてればまた挑戦できる。

    成績は
    226位(エントリー数760)
    12時間53分

    後ろにはまだ大勢の選手がいるが、実際、完走は際どかった。
    次につながる経験、気づいていなかった問題点。
    一筋縄ではいかないこの競技。
    まだまだ当分飽きずに楽しめそうだ。

    すでに十分長くなってしまったので、反省やら次の目標やら、ライバルたちがどうなったかは別の機会に。

    special thanks to…

    僕が走っている間、娘たちの面倒を見て、ゴールではゾンビ(老婆?)になった僕の面倒を見て、会場から僕の車を家まで運んでくれた植松夫妻と子供たち。
    yomeと我が娘たち。
    豪雨の中でもエイドを運営してくれたボランティアのみなさん。
    コースのあちこちで応援してくれた、友人のみなさん。
    苦楽をともにしたライバルと選手のみなさん。
    こんなダラダラした長文を最後まで読んでくれたみなさんw

    ありがとうございました。
    お疲れ様です。
    足が治ったらまた走ります。

    【追記】
    後日の新聞記事より。

    100kmの部:
    参加者707人
    完走427人
    完走率60.4%(大会史上最低?)

    天候:
    ◇大雨洪水警報発令
    ◇1時間あたりの降水量が、1月の観測史上最大
    ◇一日の降水量は93~108mm(観測地点によってかなりの差)
    ◇最大風速15m、最大瞬間風速20m(下地島空港)

    他:
    100kmの部で誘導ミスがあり、実際より約1.8km長く距離が取られた。
    (1位の選手が誘導に気づかず、折り返しを通過してしまったため、やむを得なかったらしい)
    そのため関門の制限時間を20分延長した。


    100kmレースを前に

    新春恒例、宮古島100kmワイドーマラソンが3日後に迫ってきた。
    そしてこれまた恒例、レース直前テーパー(回復・調整)と、謎の焦燥感。
    テーパー期はレース当日にコンディションをピークに持って行くためにとても重要なのだが・・・
    普段なら気にしないちょっとした違和感や筋肉痛、消化不良や吹き出物に至るまで、些細な不調が気になってしまう。
    当日バッドコンディションだったらどうしよう。
    ん?神経細いって??

    今日はレース直前記として、これまでのトレーニングやテーパーの内容、レース目標、など書いてみたい。
    テキトーなようで、頭は使ってるのだ。
    結果、間違ってることは少なくないが、別にいい。
    仮説→実験(トレーニング等)→検証(レース)
    このプロセスが面白いのだから。

    まずは

    減量結果

    (ビフォー・ザ・減量はこちら

    P1010861

    63kg。
    減量宣言から1kg減??
    ほぼ意味なしw
    それどころか、一週間前まで65kg超えしてたしww
    テーパー期で少し落ち着いてくれてよかった。
    でも、実感として筋肉量は増えた気がする。
    その上での体重キープならOKだ。
    詳しくは後述。

    トレーニング内容

    夏まではロング、ロング、ひたすらロングと、距離を追求してきたのだが、10月のエコマラソンで方針転換した。
    パワー不足を痛感し、理論のお勉強をやり直した。
    フルマラソンであるレベルより上にいくためには、短距離高強度のトレーニングが欠かせないらしい。
    (ここまでは知っていたが、ウルトラマラソンに関するデータがないのを理由に、距離に甘えていた)
    10月以降、10km程度のペース走、ビルド走(っぽいやつ)、鬼坂ダッシュなどをメインにメニューを組み直してみた。
    自転車も距離を落としてペースアップ。
    そして、距離を減らした分だけ時間も減り、回復も早くなる分、頻度をアップ。
    週に3~4回だったのを5~6回にアップ。
    トレーニング内容からしたら、筋肉量は増えて当然・・・のはず。
    果たしてこれがウルトラに生きるかどうか!

    食事・栄養

    断酒について

    9月以降、一滴も飲んでいない。
    ま、宣言通り、普通だ。
    それまでの飲酒量を考えると、アルコール分解、内臓疲労の回復に相当量のエネルギーを消費していたはずで、それが筋タンパクの合成や回復に向かってくれれば、パフォーマンス向上にかなり役だってくれるはずなのだが・・・

    糖質制限について

    酒を止めたため、甘いものが好きになってしまった。
    食事でゴハンを抜いても、お菓子を食べてしまう。
    困ったものだ。

    一度、糖質制限(MEC食)でロングレースが早くなる理屈をおさらいしてみたい。
    ※MEC食では動物性タンパクを中心に食事を摂り、糖質はできるだけ控えめにする。
    学術的な裏付けのある内容と、僕の仮説が混ざっているが、いちいち根拠は示さないのであしからず。

    まず、人間の体は、十分に糖質が供給されている状態では、優先して糖質を消費する。
    お腹についた贅肉が、ちょっとの運動では落ちないのはこのため。
    条件が揃わないと、脂質は代謝されない。
    だが、糖質が欠乏状態になると、やむを得ずどんどん脂質を代謝してエネルギーを得るようになる。
    糖質は体内の貯蔵量が極めて少なく、だいたい30kmも走れば枯渇してしまうらしい。
    いわゆる、フルマラソンの30kmのカベだ。
    これに対して脂質の貯蔵量は無尽蔵。
    そしてグラムあたりのエネルギー量(カロリー)も糖質より高い。
    この脂質をメイン燃料にして走ろうというのが糖質制限で長距離が早くなるという理屈。
    糖質優先とか脂質優先とか言っているが、体内では、これらは酵素の働きによって制御されている。
    おそらく、脂質代謝酵素は、通常の状態では、とても少ない!
    だが、一定期間の糖質欠乏状態を作ってやると、DNAのスイッチが入って、脂質代謝酵素を大量生産し始める。
    十分量の脂質代謝酵素が生産されれば、栄養的に糖質に頼る必要はなくなり、座っていても脂質が燃える(基礎代謝が上がった状態)。
    ここで再び糖質を大量摂取すれば、脂質代謝酵素の生産量は再び低下する。
    が、すでに蓄えられた酵素はすぐには消滅しないので、レース直前にカーボローディングをしてやることで、脂質プラス糖質のダブル代謝で走ることができる・・・
    ああ。長いw
    ちなみに糖質代謝酵素は、糖質供給がストップしても減少しない。はず。理由は割愛。

    だが、デメリットも考えられる。

    糖質欠乏状態では、脳へブドウ糖を供給するため、糖新生というプロセスで、筋肉のタンパク質が分解されてしまうかもしれないのだ。
    一定期間以上欠乏状態が続いた場合は、糖新生ではなく、ケトン体供給というプロセスで、脳の栄養は賄われるようだ。
    糖新生による筋肉タンパク質の分解がどの程度か不明だが、トレーニング効果を減少させるのは間違いなさそう。

    さて、ようやく本題に戻るが、今回は直前期に入るまで、かなり糖質パラダイスな食生活になってしまった。
    (一般人よりは若干少ないと思うが・・・)
    テーパーで糖質を(ほぼ)完全カットしてみると、体調が良いとはいえない。
    やはり直前すぎたか。
    軽い運動で筋肉痛(ごく軽いものだが)が残るのも、前述の糖新生の話と一致して、気持ちが悪い。

    だが、糖質制限も最終日になって体重計に乗ってみると、ピーク時から2kgも減っているじゃないか。
    ほんの1週間程度で。
    脂質代謝のスイッチが入ったとみてもよさそうだ。
    糖新生による弊害と、脂質代謝+体重減の恩恵。
    どちらが大きいか。
    今更自分の仮説を疑っても遅い。
    致命的な間違いがあったなら、次回に生かそう。

    カフェイン

    スポーツにおいて、カフェイン摂取は合法的ドーピングだ。
    詳しくは知らないが、カフェインのもたらす興奮作用が、パフォーマンスに影響するらしい。
    だが、カフェインを常用していると、その効果はだんだん小さくなっていくらしい。
    そこで!カフェインカット!!
    今回はレース1週間前から、カフェインも可能な限りカットしてみた。
    もちろん、レースでカフェインをガッツリ効かせるためだ。
    でもこれが辛い!
    酒はもちろんのこと、甘いものもダメ、ゴハンやパンもダメ、緑茶も紅茶もコーヒーもコーラもダメ!!!
    嗜好品全滅!!!
    おやつはチーズやピーナッツ、飲み物は水やルイボスティ、ノンカロリーサイダーなど。
    YOMEが卵と豆乳と人工甘味料で、糖質カットプリンを作ってくれた。
    感謝。
    見た目はグロかったけどw

    レース計画

    大口叩いて、途中で潰れて酷い成績だったら・・・と思うと、書くのをためらうが、恥をかくのを恐れることもないか。

    目標はサブ10!
    100kmを10時間以内で完走する。

    50kmまでは5:50/kmでキープする。
    エイドステーションや、アップダウン、風向きによって前後すると思うが、誤差のトータルが30秒を超えないように調整する。
    GPSウォッチさまさま!!
    50kmからは5:45/kmにちょっとだけ加速。
    10kmごとに調子を見て、十分余力があれば、5秒/kmずつ加速。
    80km以降がウルトラマラソンの真髄!!
    今回の一番のテーマは80km以降で失速しないこと。
    前回はこれができなかった。

    50kmのビッグエイドはスルーする。
    着替えや炊き出しなど、過酷なレースのオアシスだが、時間も食う。
    サブ10狙いなら、エイドで消費する時間は最小限にしたい。

    以上は雨が降らなかった場合の計画。
    雨なら???
    ダメだ、経験値が足りないので、有効な作戦が立てられない。
    強いて言うなら、ガンバル!!

    さあ、あと3日!
    頭の中でもやもやしていたことも書き殴ったし(笑)、あといくつかの儀式をこなして、あとは走るだけ!!
    走るのは得意だ。
    うん。大丈夫♪


    久々に撮っとけ

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    島の野菜で遊んでみた。
    写真の大先輩で、こういうのが得意なひとがいるんだけど・・・なかなか上手く真似できないなー。

    ここ1年以上、写真からはちょっと離れてた。
    それ以前は、ブログのタイトルが「とりあえず撮っとけ」だったくらい、写真ブログだったんだけど。
    少しマンネリ気味だったのと、走るので忙しかったのと、見せる相手があまりいなかったのが理由かな・・・
    でも最近、宿に来るゲストさんたちが、僕の写真集なんかを結構見てくれることがわかった。
    ちょっとうれしくて、また撮ろうかなーという気分。
    ・・・ただの見せたがりかww

    ついでに、宿の玄関から廊下までの数mの空間を、ミニギャラリー風に改造中。
    ゲストさんはもちろん、地元からの来客でも、強制的に写真を見せられる。
    迷惑でなきゃいいけどw

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    ps.遊んだ野菜はマナがチャンプルーにしてくれました♪


    第一回ふれあいトライアスロンin伊良部島(観戦記)

    今年も伊良部島のトライアスロンが開催された。
    去年は選手として参加したが、今年は諸事情によりカメラマン。
    (去年のレースレポートはこちら

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    スタート30分前。
    各選手、黙々と準備を進める。
    この緊張感!
    トライアスロンは装備が多く、レース展開も複雑になるせいだろうか。
    マラソンよりもピリピリした雰囲気だ。

    ちなみにこの大会、伊良部大橋開通に伴い、宮古フェリーがスポンサーを続けられなくなり、大会継続が危ぶまれていたのだが・・・
    宮古島トライアスロンクラブの尽力により、無事に新大会として生まれ変わり、第一回を迎えた。
    新人選手の育成などを重視して、ふれあいトライアスロンと名付けたらしい。

    D7N_2472

    結婚式からトライアスロンまで、宮古で司会と言ったらこの人、クロサワさんw
    もちろんボランティア。

    D7N_2471

    がんばるぞー!!
    おおーーっ!!!

    宮古の選手が大半を占めるので、知った顔がたくさん♪
    応援のしがいもある。

    D7N_2476

    スターターは具志堅・・・じゃなくて、トライアスロンクラブの会長さんw

    D7N_2480

    号砲と共に、駆け足で海へ。
    swim 1.5km
    bike 40km
    run 10km
    レースの始まり。

    D7N_2482

    天気は上々、伊良部の海は今日も真っ青!
    選手じゃなくても飛び込みたくなる美しさ!

    実は大会前日、僕もボランティアとして、スイムコースの設定(距離測定、ブイの設置など)をお手伝いした。
    ちょっとだけ思い入れアップw

    D7N_2535

    スイムは三角形に500mのコースを3周する。
    つまり、1周ごとにビーチに上がることになる。
    ビーチの誘導ボランティアはベテラントライアスリート、E戸選手♪
    全選手、ハイタッチですれ違うことになっていますw

    D7N_2493

    スイムをトップで上がってきたのは・・・ソバ職人のUNO選手!!
    観戦者やボランティアたちも予想していなかったらしく、歓声があがる。
    嘘かホントか、大会後は仕事があるから、早くゴールしなきゃいけないとかww

    D7N_2570

    バイクへのトランジッション。
    海水を洗い流す。
    ウェットを脱いで着替える。
    水分やカロリーを補給する。

    やることはいろいろあるが、手際のよい選手は速い!!
    トライアスロンにおいて、トランジッションは第四の競技と言われたりするが、こうして観戦してみるとちょっと納得だ。
    僕もトランジッションの段取りを見直そう・・・

    D7N_2580

    まだまだスイム競技が続く中、上位の選手たちは続々とバイク競技へ。
    あらかじめペダルにバイクシューズをくっつけておいて、裸足でバイクにまたがり、乗りながらシューズを履く・・・
    話には聞いていたが、なるほど、ああやってやるのかー。
    真似して練習してみるか、迷うところだな-・・・

    D7N_2673

    バイクパートも3周回。
    たくさん撮ったけど、女子選手の方がカットが多いww

    バイクパートではマシントラブルがちらほら。
    スポークが折れたり、ブレーキが壊れてリタイヤしたり。
    ペダルが片方ねじ切れて、片足で走りきった強者もいたり。

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    バイクパートをトップで帰ってきたのは下里選手。
    かなりブッチギリ。
    トランジッションも速い!
    バイクを降りて、あっという間に走り去ってしまった。
    足取りも軽いなぁ。
    さすがだ。

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    ランへのトランジッションは、トライアスロンのひとつの山場。
    この日は風も強かったので、走り出しの足の重さに愕然とした選手も多いはず。

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    上位を目指す人、完走を目指す人。
    ベテラン選手から、トライ初挑戦の選手まで。
    ランパートはレースの集大成。
    みんな懸命に走る。
    輝いてるなぁ。
    やっぱり出場すればよかったなぁ・・・w

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    優勝は、下里選手がそのまま逃げ切り。
    おめでとうございます^^

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    それぞれのゴールとその数だけの感動。
    トライアスロンって、同じ強度の単独競技に比べて、達成感が大きい気がする。
    レース展開も複雑で、苦手種目を得意種目でフォローしたりもできる。
    ライバルがいたりするとなおさら楽しい。
    僕もトライアスロンではまだまだ新人だと思っているが、新たなライバルが出てきそうでわくわくする。

    4月の宮古大会(ストロングマン)が楽しみだ♪
    ・・・と、その前に、選考に通らなければ話にならないんだけど。


    何事もバランス・・・ですか???

    ども。ご無沙汰してます、さっしーです。

    最近はトレーニングと土木作業(庭造り)で一日が終わっていき、疲れて寝るとすぐに朝、そしてまた走る・・・・
    って生活。
    先日のマラソン以来、トレーニングの中心だったランLSDを封印して、短距離高強度高頻度にシフトしてみた。
    疲労は翌日まで残さない。
    減量を標榜して完全な糖質制限をしばらくやっていたが、どうにも寝付きが悪く、苦しい割に体重も減らなくなってしまった。
    そこで開き直って、トレーニング後にあたる昼食ではガッツリ炭水化物も摂る方針に変えたところ、絶好調に。
    寝付きも良好。
    体重計は乗るのをやめたwww
    先日の続編、「アフター ザ 減量」は年内にはアップしますw

    11

    11月に入って、完全オフは一日だけw
    距離の長いのはバイク、極端に短いのはスイム。
    身体に違和感を感じたら、他の種目に重点を移してトレーニングを継続できるのはトライアスリートの特権♪

    さて、今回は別に「たくさん走ってる俺スゲー」とか言いたいわけではなく・・・

    いつからか世間では「何事もバランスが大切だよね!」という発言を聞く機会が増えてきた気がするので、それについてちょっと。

    トレーニングは、体力を向上しつつも故障しないようにバランス良く・・・
    食事はいろいろな品目をバランス良く・・・
    お酒は付き合いを大事にしつつも飲み過ぎないようにバランス良く・・・

    まぁ最もですな。
    バランス良く、って言われたら、反論するのは難しい。
    あまりにも正論なので、「この人はもう会話を終わらせたいんだな」と思うくらいw
    だが、この発言を連発する人は、本当に「適正なバランス」というものを心得ているのだろうか。
    あまりそうは思えない。
    適量のバランスのとれたトレーニングなんて、プロのアスリートやそのコーチが生涯をかけて研究しているようなテーマだ。
    一介の素人が気安く口にするような言葉でないように思う。
    バランスの取れた食事なるものも、厚労省が推奨している食事バランスは栄養学的根拠に乏しく、明らかにタンパク質が不足している。
    「バランスよく食べることが大事だよ」
    と言う人は多いが、そのバランスが不明なのだ!!

    バランスを取るという作業は、カメラのピントを合わせるという作業に似ている気がする。
    手動でピントを合わせるときは、まず最初にピントをわざと少しずらす。
    そこから少しずつピントリングを絞り込んでいき、ぴたりと合う場所を探す。
    合っているか自信がないときは、わざと少し行き過ぎてみる。
    おや?こっちの方がピタリと合うぞ、やっぱりさっきの方がすこし甘かったのか。
    とか。

    同様に、バランスを語るのであれば、やり過ぎ、やらなさ過ぎの両側、つまりバランスを崩すという経験が必要なのではなかろうか。
    探検しなければならない。
    冒険しなければならない。
    失敗しなければならない。
    ソファから腰を浮かせずにわかるような何かではない。
    みんな、どこかの誰かが調整したバランスとやらを信奉しているのではないか。
    人間、みんな身体も生活環境もそれぞれ違う。
    他人がカメラのピントを合わせてくれても、立ち位置が変われば当然ピンぼけだ。
    「よいバランス」は、誰もが生涯をかけて研究するものなのだ。

    僕が観察するところでは、「バランスが大切」と口にする人は、それが口癖になっている場合が多い。
    誰も反論できないことを言うのは気持ちいいのかもしれない。
    ちょっと自分が賢くなったように思えるかも知れない。
    心当たりのある方は気をつけてみてはいかがだろうか。
    自分はバランスを語れるほどに経験豊かなのかどうか・・・