NAHAマラソン走ってきたので、久々のレースレポート。
NAHAマラソンは11年越し4回目の出場。コロナでかなり活気を失ってしまったが、去年に比べるとかなり人が戻ってきている様子。やっぱNAHAはこうでないと。祭りだからね。
この人数が一度に走るとか、もうなんか笑えてくる。
宮古島全人口の約半分に相当するんだから。
天候は、薄雲はかかっているが、ほぼ快晴。予想に反して、結構暑くなりそう。
まぁ僕は昼過ぎにはゴールできる見込みなので、苦しいのはその後の選手たちなんだけど・・・
着替えなどを入れた袋を、無料預かりに預け、3回トイレに行って、いよいよスタート地点へ。今回はCブロックスタート(最後尾はLブロック)。AとBは人数が少ないので、わりと走り出しやすい位置。後方ランナーたちは、号砲からスタート地点まで、約30分かかると言われてるので、ここは重要。
今年のスターターはガレッジセールのお二人。スタート前に愉快なトークを披露してくれた。おや、数メートル前にリアルまもるくんが。声をかけようか迷ったが、彼ほどの有名人になると、さすがに僕のことは覚えてないだろ、ということで却下。
いよいよスタート。予想通り、混雑は限定的で、最初からそこそこ走れる。
今回の設定タイムは、平均4分45秒/km(ゴール目標3時間20分)。序盤は温存して、ハーフ地点からの長い下り坂から、加速していきたい。
国際通りも去年よりかなり沿道の応援が戻ってきている。全盛期に近づいてるんじゃないの。やっぱ、応援が多いと、テンションも上がる。テンションと一緒にペースもあげちゃうと、後半で失速するから、我慢。
名物のYMCAゾーンも、踊りたいところを、体力温存のため、黙々と。頭の中で、「応援のみなさん、ごめんねー、ちゃんと楽しんでるからねー」と言い訳。
前半はまぁ想定通り。4~6km毎の給水ポイントに合わせて、ポーチに持参してる黒糖を齧りながら、淡々と。足も軽いし、いい感じ。
ハーフ地点までの長い上りが終わったところから、加速。
NAHAマラソンの中間地点は、大きな公園みたいなとこで、でっかいアーチとかも組んであって、いかにもここで半分!と言ってるみたいだ。
リタイアバスも待機してる。かなりの選手がアレに載せられるんだな~としみじみ思う。
僕の布教活動(w)で、今回一人、友人がマラソンデビューだった。昨年のNAHAマラソンの後で知り合った、彫師さん。なんか意気投合してしまって、tattooとマラソンは似てる!という話から、結局このNAHAマラソンにエントリーすることに。彫師xマラソンという組み合わせも面白すぎる。
リタイアバスを見ながら、完走してくれよ~と念じる。
ハーフ地点からの下りは、NAHAマラソンで一番好きな場所のひとつ。ここからは体力温存を考えなくていいし、すごく気持ちよくスピードが乗る。
ここまでの平均ペースが、4分52秒くらいだったから、温存した体力を使って、後半で巻き返して行きたい。
30km。まだ全然行けるが、だいぶ足が重くなってきた。気を抜くとペースが落ちてくる。かといって、無理に上げて押し切れる距離でもない。
うーむ。目標下方修正も覚悟したほうが良さそうだ。
35km。突然やってきた、左踵奥に刺すような痛み。練習中もたまに来てたやつだ。練習のときは、即立ち止まって、マッサージ、ストレッチなどして事なきを得てきたが、レースで立ち止まるのは・・・
ひとまずペースを落として、足の力を抜き、様子を見る。明らかに、痛みでフォームがブレているのがわかった。が、2~3分ゆっくり走っているうちに、痛みがかなり軽くなってきた。残り約10km。このレベルの痛みなら多分押し切れる。明日は激痛になるかもしれないが、長期故障につながるほどではないはず。
再びペースを戻して、前へ前へ。
37km。沿道の距離表示が、「残り距離」に変わる。あと5km。踵は小康状態が続いているが、足が重い!呼吸もほぼMAX。3時間20分に間に合うには、かなりのペースアップが必要だか、さすがに厳しい。気持ちをつなぐためには、新目標を立てて、キッチリそこを目指すことだ。よし、3時間25分。今のペースをどうにか守りきれば、間に合う。これでいこう。
いつもそうだが、残り5kmからは、1kmが途方もなく長く感じる。もう何も食べたくない、飲みたくない。でも、水はちゃんと取らないと、足攣りや熱中症の突然死が怖い。終盤の沿道は応援で埋め尽くされていて、いたるところから、おやつや紙コップを持った手が差し出されている。明らかに水だとわかるコップを受け取って、一口飲んで、残りは顔にかける。間違って、コーラやエナジードリンクを顔にかけると酷いので、注意が必要。
沿道からは、「大丈夫だよーー3時間半間に合うよーー!」と声援が飛ぶ。うん、ありがとう。このあたりで走ってるランナーは、ほとんどがタイム意識してるだろうからねー。
ペース配分がうまくいってるレースでは、終盤、周囲の顔ぶれが固定されてくる。似た走力で、失速せずに走っているので、抜きつ抜かれつ、いつも近いポジションにいることになるからだ。そういう選手を物色して、ペースメーカーにさせてもらうのは僕もよくやる手法。気持ちが切れそうなときに、「アイツにおいていかれてたまるか!」と、自分を鼓舞できるのも大きい。
可能であれば、後ろ姿のキレイなお姉さんがいいが、女性ランナーで3時間半ペースはかなりの達人、人数も少ない。
今回見つけたのは、かなり年配と思われる、白髪混じりの短髪の女性。こういう人は、全盛期にはとんでもなく速かったタイプが多く、走りに安定感があるので、ついていって悪いことはない。
長い長い5kmもいよいよ終わりに近づき、ゴールの奥武山公園が見えてきた。公園に入ってからゴールの競技場まで、意外と距離があり、最初に出場したときはかなり苦しんだが、もう学習済み。ラストスパートの時間だ。
ラストの1~2km、周囲の選手を抜いていけるのか、抜かれて続けるのかで、ゴール後の満足感がぜんぜん違う。当然体力は限界だが、界王拳を発動!大丈夫、10分は持つ!バンバン周りの選手を抜いて、競技場までまっしぐら。至福の瞬間。意識混濁とユーフォリア。
競技場トラックには入って、最後の100m。よっしゃ3時間25分、予定通り!
その瞬間、右手からすっと前に出てきたのは、ずっとペースメーカーにしてた、女性選手。
なんだと!か・・・彼女も界王拳の使い手か!? うぉぉ!こうなったら行け!界王拳2倍!!
・・・
まぁそんなこんなでレースは終わり、NAHAマラソンでのベストタイムも出せて、大変満足。
界王拳の反動で、ゴール後に失神しそうだったけどw
レース後の話も書きたかったけど、長くなったのでまた明日。