AuthorSassy

たらま島マラソン おまけレポート 二日目

ども。sassyです。
昨日の野宿の続きを。

とりあえず公園で起きて自撮り。大変気持ちの良い夜だったが、背中が痛くて熟睡できずw ついでに軽く二日酔い。眼の前に自販機があるので、お茶を買って、、なにか軽いものが食べたい。が!!そういえばこの島にはコンビニなんてない!多分、朝食を出してくれる喫茶店もない。スーパーが早朝から開いてるとは思えない。宮古に船がつくのが昼頃、もしかしてそれまで断食か!?

公園に軽トラが止まり、地元のおじさんが何やらタンクに水をくんでいる。
「おはようございます、ちょっとお尋ねしたいんですが、この時間(7時台)に開いている商店なんてないですかね??」
「商店かね??あーー、そうさなーー、信号のところのXXXがXXだから、海岸道路のXXXから中に入って・・・」
とてもフレンドリーで愛想の良いおじさんだが、言葉がところどころ聞き取れない。何度か聞き返してわかったことは、多良間には信号は一基だけしかなく、その交差点にある商店が早くから開いているとのこと。そこまでわかれば、あとはグーグル先生が案内してくれる。ラクな世の中だ。

どうやら2kmくらい歩くことになりそうだ。朝日に目を細めながら、歩く。一本下駄で。二日酔いの空腹で。やれやれ、満喫してるな、俺。海岸道路はそれなりに幅が広く、ときどき車も通るが、内陸へ入る道は細い道が多く、畑と原野ばかりが広がる。誰もいないはずのに、やたらと見られている感じがする。

こいつらか。

そこにも。

かしこにも。

多良間と宮古ではヤギの飼い方が少し違うようだ。宮古ではたいてい、ヤギ小屋で飼うのだが、多良間ではなんというか、そのへんに繋いであるだけだったり、放牧に近い状態だったり。島中ヤギだらけの印象を受ける。

やっとたどり着いた「信号」。ちと疲れた。次回は絶対、前日のうちに朝食を用意しておくぞ。宿取れって???うーん、そこまで大人になれるかなw

本当に商店が開いていて、ちょっと感激。宮古で暮らしてるんだからね、こういう店に入るのはためらいませんぜ。すぐに食べられそうなものは・・・非情に少ないw ピーナツバターパンとアイスクリームとコーラを買う。パンはイマイチだったが、空腹で気持ち悪かったので、とりあえず助かった。疲れと二日酔いもあるので、少し早いがそのまま港へ。昨日知り合った選手たちが続々集まっており、しばし歓談など。

昨日入港したときも、歓迎ぶりに関心したものだが、見送りはもっと盛大!

幼稚園児たちによる、見送りのダンス。多分、島の園児総出演だな。先生も役所の職員たちも、めっちゃ身体張ってるし。

最後、出港の際には、紙テープ。こういうの何ていうのかよくしらないけど、実物は初めて見た。僕は投げるのに失敗して、海に落とした。軽く投げると案外飛ばないのね。

いやー、実に愉快な旅であった。これだけ歓迎されると、来年も来なきゃな~という気分になる。次は優勝狙うか??でもトップだけは鬼のように速かったし、来年も彼は招待でやってくるだろうしなぁ。いやいや、ベストコンディションで勝負を挑むことができれば、勝っても負けても、いい思い出になるよね。背中が痛いのも思い出だが、次はもう一工夫しようw 
ではまた。


たらま島マラソン おまけレポート1日目

ども。sassyです。
今日はたらま島マラソンのプチ旅行記を。

たらまゆうで多良間島へ

多良間-宮古間を結ぶ唯一の航路、フェリーたらまゆう。たらま島マラソンの日だけ、朝8時発(普段は9時)。伊良部大橋が完成して以来、舟に乗る機会がほとんどなくなってしまった。久しぶりの船旅はワクワクする♪

所要時間は約2時間。たらまゆうは、客の使えるスペースだけで3フロアあり、仮眠室まである。なかなか豪華だ。早起きして眠いし、船酔いしたら最悪なので、さっさと寝てしまおうかと思ったが・・・

伊良部大橋をくぐる

下から眺める伊良部大橋だけは撮っておくことにした。朝日をバックに、なかなかの壮大さだ。この先はずっと外洋をゆくので、見渡す限りの海と水平線。仮眠室の隙間を見つけて、寝る。

多良間島では、港からもう歓迎ムード。今日の船の乗客の大半がマラソン選手だしね。港から会場までは1kmくらいか。歩ける距離だが、役所の送迎バスが送ってくれる。いたれりつくせり。

スタート会場ではすでに、レース後の軽食として、ヤギ汁や牛汁、ぜんざいなどを炊き出し中。小さいながらも、お祭り感が気分を盛り上げてくれる。
間もなくスタートだ。

・・・レースに関しては、先日書いたレースレポートを見ていただくとして。

レース直後は何も喉を通る気がせず、まずはシャワーを浴びて、表彰式をしてもらって、ようやく小腹が空いてきた。さて、お楽しみの炊き出しを♪だが待て。配布された食券は一枚。さっき見た汁にそばを入れた、牛そばかヤギそばを選ぶことになる。なんにせよ、まずは近くのスーパーでドリンクを調達してからだ。

多良間のヤギそば

もちろん、僕はノータイムでヤギをチョイス! ヤギ汁は臭い!好みは真っ二つに割れるもので、「ヤギこそこの世で最も旨い肉だ」というひとと「あんな臭いもの、人間の食うものじゃない」というひとに分かれるくらいw だがここはヤギの島、多良間。ヤギを断ったら、敵前逃亡みたいじゃないか。臭い食べ物は、たいていアルコールと相性がよい。実際、ヤギそば一杯で、かるく発泡酒3本イケたw

謎のヤギ骨?

汁の中から謎の骨が出てきた。なんだこりゃ、おもちゃの部品みたいだぞ。ヤギのどこの骨だよ???やっぱりヤギは謎だらけだな。調理の仕方なのだろうが、今回のヤギは覚悟したほど臭くなかった。

夕方からはお待ちかねのふれあいパーティ。惣菜とお酒がバイキング式で、前ではたくさんの余興。うん、このへんは宮古式とほぼ同じだな・・・と思いきや!座卓だ!!!全席座卓だ!!!ホント感激する。選手たちはマラソンして疲れてるんだから、立たせたらダメだよね??うん。宮古島なんて、100kmマラソンのパーティが立食だからね!!歓迎かいじめか悩むよ!!いやぁ、見習っていただきたい。

最後はみんなで踊って締め。飲み過ぎたぞぉ。
さて、寝に行きましょう・・・

「こちらのお部屋です」
いや、部屋なんてないんだよね、宿取ってないからw まぁ最悪野宿でも、この時期は平気でしょー、と思ってたら、ホントに野宿になったw 海鳴りを聞きながら、満天の星空の下で野宿。失敗はコンクリートの上に寝たことか。背中痛すぎ・・・

翌日に続く。


たらま島一周マラソン 2018

ども。sassyです。
エコマラソン玉砕から1週間、連戦で多良間島。あの惨敗で自分のコンディションの悪さを確信したので、今回のレースは、勝負よりもコンディションと自信回復のための練習と割り切っていたのだが・・・。なんか棚ぼた3位!?レースレポート書きますw

朝10時半ごろ、現地入り。この大会ほど、「島をあげて」運営しているマラソン大会を知らない。まず、入島手段が、宮古島からの飛行機orフェリーのみ。島内には、宿泊施設があるが、数は多くない。だから、前泊せずに出場できるように、フェリーの入港を待って、大会スタートなのだ。そのフェリーも、通常ダイヤよりも1時間早く出る。フェリーは、多良間海運の「たらまゆう」一隻のみ、通常は一日一往復のみ。そのダイヤを変更するのだから、すごい。

スタート&開会式会場は、地元小学校グラウンド。子どもたちもショート部門で参加(たぶん強制?)。子どもたちが整列して先生の話を聞いている傍ら、トラックでアップ。僕は例の故障の痛みが残っているので、温めておかないとマズい(温まればほとんど痛くない)。

ご当地キャラの「たらぴん」と記念撮影w 多良間方言で、ヤギのことを「ピンダ」というから、そこから取ったネーミングだろう。手にはサトウキビ。後日書くつもりだが、ほんとに多良間にはヤギが多い。宮古にもいっぱいいるのだが、多良間はまた「多い」と感じさせるものがあるのだ。

このタンクトップ&ショートパンツスタイルも、最初のうちこそ「これで遅かったら恥ずかしい」と思っていたが、慣れてしまえばなんでもない。ランナーにとって機能的なスタイルなのだから、初心者でも採用すればよいと思う。

11時30分、号砲。僕が参加するAコース(最長)は、23.75km。半端な距離だが、多良間島をキレイに一周することを優先したコースなのだろう。

今回の自分のテーマは、「キレイなペース走&最後はオールアウト」。タイムや順位はおいといて、終盤までペースダウンせず、余力があればラストスパートで使い切り、背伸びしないで現状なりのベストレースをすること。とはいえ、スタート直後はやや突っ込み気味になり、上位10人くらいの集団の後方につける。1stラップは4分26秒。これは続かないはずなので、調整調整・・・

この数週間、宮古エリアは夏日だ。多良間も例外ではなく、最高気温は28度くらいになる。そして、11時半スタートという特性もあり、猛暑レースとなる。好調期ならば、たかが23kmと思うところだが、最後に20km以上を走ってから、1ヶ月半が経つ。油断すれば先週の二の舞になる。実際、10kmも行かないうちに、かなり苦しい。「こんなはずじゃない」というのは聞き飽きた。これが今の自分なのだから、それに見合う走り方をするのみ!

大先輩にしてライバルのFM宮古先輩が写真を撮ってくれた。彼は今回、選手ではなく、メディアの取材者として。多分走りたかっただろうにw

12kmあたりを半分と見て、そこからペースをあげようと思っていたが、どうにも上がりそうもない。現状維持がやっと。はいはい、しゃーねーなぁ。ラスト5kmからスパートできるのを期待しよう。自分の走りには不満だったのだが、反面、かろうじて視界にいた前方選手たちとの距離が、少しずつ詰まってきていた。ふむ。暑さでダレてきたか。キープで走り続ければ、面白いレース展開になるかもなぁ。

そうやって地味にしぶとく走っているうち、女子トップの選手が落ちてきて、ついに後方へ消えた。彼女は大会5連覇のツワモノ。彼女の走りが乱れているというなら、キープできてる自分はそう悪くなさそうだ。

地味なアクシデントもあった。イヤホンが突然断線。今回、180以上のピッチで走るというテーマがあったので、スマホ&ワイヤレスイヤホンでメトロノームをしていたのだ。うーん、180BPMはまだ身体に染み付いてないから、メトロノームなしだと乱れるぞ。。だが立ち止まってスマホいじりしてるほど暇でもない。しかたなくイヤホンをポーチにねじ込んで走る。あとでわかったのだが、イヤホン側がバッテリー切れしたらしい。スマホ側は気にしてたのに、なんという不手際。

メトロノームが壊れたので、GPSウォッチでケイデンスを確認しながら、フォームとスタイルを崩さないよう走る。ひとり抜いて・・・ずっと走って、、、またひとり。地味地味とそれを繰り返して、視界に捉えていた選手はあと一人。白シャツの彼は目立たない感じだったが、淡々と安定して走っているようだった。彼がエイドで水を飲んで立ち止まったときに、一気に詰めて、並んだ。僕は23km程度なら補給は水だけで十分、立ち止まらずに紙コップを2つ受け取り、一つを飲んで、一つを頭からかぶって走り続けていた。エイドのあとすぐに、僕は白シャツ選手を抜いて、前方に出た。急いで引き離そうとは思わない。長い時間をかけて追いついたということは、相手が落ち目で、こちらに余力があるという証拠なのだから、キープしていれば引き離せるはずだ。

が、白シャツ選手は違ったようだ。抜いてから数分で、再び僕の前方に立ち、そのまま100m以上引き離してくれた。オイオイ・・・勝負根性むき出しだなぁ。絶対順位は譲らないつもりかぃ。ま、こちらはうしろからヒタヒタついていますぜ♪ 

残り数kmとなったころ、救急車のサイレンが聞こえた。選手が倒れたか??いや、島のオジイが心臓発作か??しばらく走り続けると、コース前方数百mで、サイレンが再始動して、救急車が走り去ったようだ。コース上ということは、上位選手が誰か倒れたのか。この暑さでムリをしすぎて、耐性を超えてしまったか。

残りは2kmを切った。白シャツ選手との距離は相変わらず100mくらいある。崩れない。うーむ、勝負強い。残り時間で彼を差し切るのは困難だな。いやまぁ、今回のテーマからすれば、そこに執着することもあるまい。表彰台かかってるわけでもあるまいし。

いよいよ残り1km、島の外周道路から中に入り、ゴール(スタート会場)を目指す。そして、のこり700mくらいと見たところだろうか。あろうことか、白シャツ選手が突然立ち止まった。足をパンパン叩いている。あ。痙攣だ。間違いない。よりによってこのラストで、動かなくなってしまったのだ。すまぬ、白シャツ選手。勝負は非情だな。お先に。

残りは数百m、ものすごく長く感じる。FMみやこ先輩が、報道車から叫んでいる。「サトシ!ラスト500、走れ!!すぐうしろが迫ってるぞ!!」。さすが、あの白シャツ選手は、耐え難い痙攣からも、まだ僕を抜きに来ているようだ。振り返る余力などない、こちらも最後のリミッターを外して、フォームもピッチも知ったことか!!とラストスパート。偉大なライバルであるFMみやこ先輩に、これほど応援してもらってはここで負けるわけにはゆかぬ。

残りは100mか200mか。役場前にある実況台が見えてきた。あそこを曲がれば数十mだ。会場アナウンスが聞こえてきた。「Aコース!3位の選手が帰ってきました!!」

は???3位???意味不明。いや、ホントに3位なのか??まぁいいや、それはゴールしてみればわかるから。。。なんとか、走りながら吐きそうなのをこらえて、ゴール!そのままアスファルトに倒れ込んでしばらく朦朧。

完走証をもらってみると、ホントに3位らしい。やれやれ、練習と割り切っていたのに、レースと勝負の醍醐味を、酸いも甘いもめっちゃ満喫しちゃったなw もちろん、実力で勝ち取った感はない。タイムも自分的に速いとは言い難い。トップ争いの選手が救急車に乗り、白シャツ選手の足が攣ったからこういう結果になったわけで。だがまぁ、勝負とは得てしてそういうものかもしれない。

小一時間座り込んで、シャワーを浴びに。立ち上がった左足が激痛!くっ、足底筋膜炎め。だがお前の痛みがフェイクだというのは知ってるぞ!本物ならば、冷えてからじゃなくて、スパートしてる最中にくるはずだからな!足を引きずって、荷物を受け取り、ランシュから下駄に。下駄は足底筋に優しいのだw シャワーを浴びて会場に戻ってくると、ちょうど表彰式とのこと。

まさかの下駄で表彰台www いやいや。小さなローカル大会で、棚ぼた的入賞とはいえ、表彰台はうれしい限りだ。多分、役場の方々にも、「下駄のひと」で覚えられたことだろうw 運営、選手、応援、関わってくれた皆様、ステキな大会をありがとうございました。

今シーズン開幕二連戦。なんとか雪辱を晴らす形となった。課題は山積しているが、2ヶ月後のワイドー100kmマラソンはベストコンディションで臨みたい。今週からはウルトラモードだ。60km走とかを定期的に組み入れていこう。一番楽しい時期かもしれないなぁ。

あらためてこぼれ話は書こうと思うので、またよろしくです。
では。


ランニングもパワー計測の時代

ども。sassyです。
例の足底筋膜炎、もう大丈夫みたい。今日は15kmほどの速めJOG。痛いっちゃぁ痛いが、大丈夫。悪化もしないようである。例の仮説を否定できる要素はなく、「治ったはずなのに、謎の痛みが消えない件は、勇気を出して強行突破が吉」と結論付けておきましょう☆ あ、真似して地獄に落ちても責任は持たないけどね。

怪我の功名で、いろいろと新発見があったのだが、今日はそのひとつ、パワー計測について。ただスポ根的に走り込んでも速くはなるが、こうして怪我のリスクが非常に高くなるし、理論があいまいだといずれ頭打ちになるのも目に見える。練習→効果測定→フィードバック・・・というサイクルを作る方法を考えていたのだが、パワーメーターという選択肢があった。

stryd パワーメーター

これをシューズに取り付ける

パワーという概念は、スピード、心拍数に続く、第三の客観的指標である。以下、僕の解釈を多く含むので、真剣に知りたい方はデータソースを検索されたし。順番に説明してみよう。

まず最初、効果測定を一切しないランニングを想定する。「今日は気持ちよく走れた」「かなりゼェゼェいうまで追い込んだ」「多分20kmは走ったと思う」などなど、トレーニングをフィーリングに頼って評価することになる。ランニング初心者で、生活に運動を取り入れたいという目的であれば何の問題もないが、フルマラソン完走とか、タイム向上とかを目標にすると、ちょっと心もとない。

次に、タイム計測だ。GPSウォッチならなおよい。何kmを何分で走ったという効果測定ができれば、上達が可視化される。半年前よりこれだけ速くなったとか、長く走れるようになったとか、単純だが楽しいし、練習意欲も倍増するというものだ。だが、向上を目指しているといずれ、「今の自分に必要な練習は何か」という壁にぶち当たるのだが、タイム計測から多くのフィードバックは得られない。

そして、データ好きなアスリートの多くが手にするのが心拍計だ。心拍とランニングパフォーマンスの相関関係は研究が進んでいるので、データを集積、分析する労力を惜しまなければ、自分に何が足りないかを検討できる。分析ツールもいろいろと無料のものがあるので、活用できる。問題点は、心拍数が体調や疲労の影響を受けすぎること、心拍計自体が酷暑汗だくの条件でよく狂うこと(僕にはこれが致命的)などなど。心拍数の増減は、運動強度の増減に対してタイムラグが大きいこともある。身体が暖まっていないときはなかなか心拍が上がってこなかったり、過熱気味だとずっと上ずっていたり。運動強度との相関関係に誤差が大きいのだ。

こうして登場するのがパワー計測。すでに自転車の世界では常識になりつつあるらしいが、ランニングの世界ではまだ始まったばかりといっていいだろう。実際、導入には英語との闘いが避けられないw

stryd powercenter

データの山

パワー計測の原理は複雑怪奇なので、僕も半分くらいしかわかならいが、とにかく、どれだけの力を地面に伝えたかを表すと言うことだと思う。心拍数が肉体からのインプットだとすると、パワーは地面に対するアウトプットだ。だから、運動強度と完全に比例関係となる。例えば、上り坂では、同じ体調、同じスピードでもパワーの値は大きくなる。トレーニングのパワー分析を続けていくと、自分がどんな運動強度でどのくらいの時間を費やしたかが一目瞭然となる。パワーに対するスピードを分析すると、ランニング効率(ランニングエコノミー)がわかる。トレーニングの目標は、パワー出力の増大、持続、効率の向上の3つとなり、課題がわかりやすい。おまけに無料ツールが細かく分析してくれる。

問題は、概念が少々わかりにくいこと、データやグラフが苦手だと詰むこと、英語が嫌いな人も厳しいこと、などw 分析ツールのアドバイスは結構具体的で、自分が今月、どんな練習に重点的に取り組めば、パフォーマンス向上が期待できるか教えてくれる。もちろん、それに頼り切ってはどうかと思うが、使わない手はない。誤差は自分で分析して修正すればいいし、この「コーチ」は、逆らっても無視しても、怒ったり辞任したりしないところが素晴らしいww

新しいコーチの指示は、最初難解・・・


見慣れないグラフとにらめっこしていたら、マナからキモいと言われたw

走るだけでも十分楽しいのだが、データ分析の楽しみまでついてくるのなら、さらによいではないか。フルコースの後のデザートは美味しいものだ♪
パワー分析、まだ初めたばかりなので、また機を見て報告します☆


芝刈り機二号

ども。さっしー@ヴァケーションですw
宿屋は11月から本格的に閑散期。今年もたくさんのファミリーが遊びに来てくれて、おかげさまで我が家は安心して年が越せる。ありがとうございます。

さて、閑散期となると当然喜び勇んでロングラン♪♪の話は置いといて。宿屋として、オフシーズンにやることもあるのだ。設備や装置の修理や、老朽化したものは買い替え(さんさーらオープン以前から使ってる家電類も多いので)。ちょうど昨日、10年使ってたヘルシオが壊れたが、今日は芝刈り機について。

ドリームリンク 芝刈り機

二代目参上

春頃から迷っていたのだが、いよいよ必要となって、Amazonでポチッと。初代は壊れたのかというと、そういうわけではない。芝生に負けたのだw 初代は取り回しとコンパクトさを重視して、バッテリー式を買った。1年目はまぁまぁ悪くなかったのだが、バッテリー式はなんと言ってもパワーが弱い。ちょっ芝の厚いところだと、すぐに噛んで止まってしまい、再起動や、噛んだ草を手で除去したりしなきゃならない。そして、年々強くなっていく南国の芝生。内地では普通、芝生の地上部分は冬に枯れて茶色になる。春にまた緑の新芽がでるのだが・・・こっちの芝生は、年中緑!冬でも地味に成長を続け、濃くなっていく一方だ。4年目に入り、ついに芝生が芝刈り機を打ち負かしたww

濃くなる芝に混じって、やっかいな雑草が増えてるのも悩み。
初代はコイツらに刃が立たないので、別途刈らなければならない。

重くてかさばるのだが、とにかくパワーがないと話にならないということで、今回のはエンジン式。エンジン式の芝刈り機は、10万円前後のが多いのだが、なんとコレは3万円。安物買いの銭失いは僕の座右の銘だが(苦笑)、今回の場合、高ければ安心とも言えない状況なので、勇気を出して謎メーカーのを買った。「ドリームリンク」というアメリカのメーカーのようだ。レビューなどみると、エンジンはわりと信用できるメーカーのを採用しているらしい。いいじゃない、アメリカ。日曜になると、猫も杓子も芝刈りしてるイメージの国だから、きっとコスパの良い芝刈り機がたくさんあるはずよ♪

芝刈り前。
僕的にはだいぶ荒れてるのだが、ゲストさんには「キレイ」と言われるし、写真だと実際キレイに見えるから複雑。

重量25kgのダンボール、佐川の兄さんはさすがだね、よくこんなもん運ぶよ。マナと二人で作業スペースに運んで開梱。組み立てが必要という話だったのでちょっと構えていたが・・・どうやらハンドルやスロットルを組むだけらしい。楽勝やん♪

というほど甘いものではなかった。ダンボールの中で、ネジの袋が破れて散らばってるし。。説明書が超ザックリで、解読するのはかなりの頭脳労働。プラスネジがいくつかあったが、作りが雑で、あっというまにネジ頭が潰れる。それでも持ち前のクリエイティビティーを遺憾なく発揮して、なんとか組み立て成功。付属していたエンジンオイルを注入して、倉庫に転がっているガソリンも注入して、さぁエンジン始動!!

・・・かからん。お約束だなw エンジン式工具はコレが一番怖いのよ。。取説を読み返すも、エンジンに関する記述が少なすぎ。よくよく見ると、「エンジンマニュアルの通りに始動して・・・」などと言う文言。そして、傍らには、見ないふりを決め込んでいた、フル英語の謎マニュアル・・・。くっそーー、上等だ!!俺だって英語くらいなんとかなるわい!と必死でマニュアルを読むも、ノーヒントww 泣きそうになりながら試行錯誤すること約1時間、安全装置の付け方を工夫したら、ようやく始動成功!やった!!やったよ!!!!スゴくない、俺!?と心で叫んで周りを見渡すも、ヤギしかいない。ああ。誰かわかってくれたらなぁ。

パッパと組み立てて、始動テストだけしたら、後日ゆっくり試運転しようと思っていたのだが、この苦労を結果に残さねばならぬという義務感にかられて、芝刈り開始w

丈高く伸びてしまった雑草も、ゴリゴリやっつける♪

おお♪やっぱエンジン式は強いね~~、芝以外もやっつけてくれるのが最高♪ が、芝の強さは思った以上で、場所によってはエンストしそうになる。電気式と違って、「エンストしそう!」と思ったときに、少し刃を浮かせてやれば、回避できる。芝が濃いのもあるけど、最初期の僕の整地が下手で、凸凹があるのが一番の問題かもしれない。

試運転完了。
とりあえず、だいぶキレイになった♪

今まで、2日に渡って延べ2時間くらいかかっていた作業(バッテリーが切れるので)が、30分程度で終わったぞ。ガソリンを足すかわりに、充電という概念がないのもうれしいところ。まぁこんなもんか、というところではあるが、価格を考えれば十分だ。あとは、これ以上芝生が強くならないといいのだが。

ではまた。


人体実験:ピッチ改善策

ども。さっしー@筋肉痛です~

やっぱり昨日のおかわりラン(笑)が効いたのか、バッチリ筋肉痛。
足だけは完走した気分かw

さて、夏のトレーニングの大部分が徒労に終わったということで、これからの課題を模索してみた。
とにかく、「まだ大丈夫」というフィーリングに頼ってがむしゃらに鍛えると、遅かれ早かれ故障するということはよくわかった(苦笑)
そして、全力トレーニングが可能な足を取り戻すのに、まだ2週間くらいはかかるという見積もりだ。
ただ地味なリハビリ&復旧作業だけをコツコツやるのは性に合わないので、いまだからこそできることを考えたい。
「ピンチはチャンス」とか言うと、怪しい自己啓発セミナーやブラック企業の新人研修を彷彿とさせるが、まぁ、逆境を上手に利用することは大事だとおもう。

まずは、ピッチ向上に取り組んでみたい。
現状、僕のピッチは巡航時170弱(step/min)なのだが、一流のマラソンランナーは180以上が普通のようだ。
ただ、マネしてピッチ数だけ上げても、バランスを崩すだけで意味がない。
そして、ピッチ数をいじると、一時的にスピードが落ちることが多い。
血相を変えてスピードアップに取り組んでいたときは、どうしてもできなかったのだが、こうして身体が一度リセットされてしまった今だからこそ、気軽に取り組めるというものだ。

今回の人体実験の概要。

<テーマ(仮説)>
ハイピッチで走れるようになれば、同じ速度域を楽に走れる

<根拠>
今まで僕はピッチに関して、
「ピッチ×ストライド=スピード≒パフォーマンス」
という平面的な見方をしていた。

スピードとパフォーマンスがニアリーイコールなのは、僕のタイプがスタミナ寄りで、スピードが律速段階だと考えていたからだ。
だが、研究するうちに、ピッチ・ストライドのバランスが変われば、ランニング効率や足へのダメージにも変化があることを理解し始めた。
(同速度でピッチを上げれば、一歩あたりの衝撃は当然小さくなるが、歩数が上がるのでチャラだと思っていた)
いわゆる「バネの効いた走り」は、接地時間が短いのが特徴でもあるが、ピッチが遅ければ必然的に、接地は長くなる、など。
自分の最適ピッチはまるで不明だが、180以下を推奨する資料は見当たらないので、とりあえず180で安定長距離長時間走行を目指す。
当然、ピッチ数にこだわって、これまで身につけてきたフォームなどが乱れることがあってはならない。

(補足)
自転車のケイデンスも似た理屈だが、最近は90~100で安定走行できるようになった。
(自転車はペダル回転数で表すことが多いので、ランのステップ数の半分となる)

最初は90回転を長時間キープするのは相当な困難に思ったが、なれたら問題なかった。
以前はなぜできなかったのか、と思うほど。
多分、ランでも想定より早く身につくのではないか。

<方法>
この夏に一時期ハマっていた、BPMランニングが最適だと思う。
テンポ180~185の曲のみを集めて、リズムを合わせて走るのみ。
うまくノることができれば、上半身のバネの使い方も自然とうまくなるのが魅力。
そして、この練習はとにかく楽しい♪♪
ちなみに、そんなちょうどよいテンポの音楽ファイルを集めるのは大変なので、フリーツールを使って、テンポ補正したものを使う。
拍がつかみやすく、ノリのよい曲をチョイスする♪
(こういうところでも、IT趣味が生きるのだ☆)

おまけだが、「BPMエアランニング」も試してみたい。
(僕の造語である)
室内でBGMに合わせて、ヒザから上だけ走るのだ。
(ヒトには見られたくないw)
リズム感、腕振り、腹筋周辺のトレーニング効果が期待でき、怪我のリスクはほとんどゼロ!
これを取り入れれば、インジャーフリーで練習時間を延長できるじゃないか♪

そうそう、先週決行した、足底筋膜炎に関する人体実験は、成功とみて良さそうだ。
あれは怪我を悪化させるリスクがあったから、覚悟が必要だったが、やってよかったようだ。
今回のはリスクは低いが、結論が出るまで何ヶ月かかかるかもしれない。
気長に取り組んでみたい。

ではまた。


結果報告

ども。sassyです。

頓死しました。
以上。



で、終わらせたいのはやまやまだが、一応大人として、顛末を書いておくことにするw

前日の就寝は午後7時頃。
起床は3時半頃。
なぜか睡眠時間は4時間ほどw
いつものことだ。

いつも通り、朝風呂して体を温め、
いつも以上に熱心に足をほぐす。
ふくらはぎはいくぶんかマシになった気がする。

ともかく(詳細省略)、9時、スタート。
(いいレースができたときは前置きも長いw)
サブ3の希望を捨てず、4分25秒ペースで走り出す。
(後半で上げていく前提)
。。。
なんか悪くない感じ。
走れてる。
このペースを余裕綽々で10kmキープできれば、このレースはもしかすると。
往路の伊良部大橋は、まぁまぁのコンディションで渡り、折り返して復路の橋にかかる。
だがしかし、当然というか、10kmあたりで息が上がってくる。
10km通過タイムは約45分。
悪くはない。
悪くはないが・・・ここで失速するようなら、ただ絶望。
そして、そういう不安は的中するものだ。
だんだんだんだん速度が落ち、キープしようにも力が入らない。
ライバル選手たちが、スルスルと脇を抜けていく。
お腹が痛い。腹筋の奥の方だ。非常に苦手な痛み、バケツに穴が空いたように、気力が抜けていくのがわかる。
そういえば、ココもバイクでは使わないよなぁ。。
くっっ。もうB目標もムリだ。
せめて完走を!!
もちろん、先日決めた、3時間19分ラインの完走。
ペースにすれば、4分40秒/km。
それが、15km地点で崩れた。
詰んだ!ここからペースが上がるはずなどなし!!
自分で決めた20km関門まで走ってリタイアしようかと思ったが、その意味が見いだせず、やめた。
なぜ、欲しくもない完走証のために、治りかけの怪我を悪化させて走り続ける?
なぜ、そのさきに達成感がないとわかっていて頑張れる?
なぜ、ここでやめて、次のレースのために回復に努めない??

大会役員に計測チップを返却して思う。
あんまり悔しくない。
それが悔しい!!
結果を悔しがるには、力を出し切るのが前提だ。
今の自分は、力を出し切る力すらなかった!!
最低だ。

リタイアバスに乗るのだけは癪だったので、歩いて競技場まで帰る。
走ろうと試みるも、お腹が痛くてムリ。
(弱気になったための腹痛じゃないとわかって、ちょっと癒やしw)
応援の声が痛すぎて、あえてコース外を歩いて帰った。
10kmの部に出たマナと友人は、ヒィヒィ言いながらも完走したようだ。
うむ。それはよかった。嬉しい。

彼女たちと合流して、昼飯。
食欲はないが、ヤケクソ的にそばと酒。
生ビール3本と日本酒を1合飲んだ。
あとは帰って打ち上げだ。
知らん知らん!すべて終わったことだ!!



ふざけんな、こん畜生!!
何が怪我だ!ふざけんな!!!
ダメだ、これじゃぁ、自分と境遇とランニングを呪って、ウルトラランナーとしての自負と誇りに亀裂が入るだけだ!!
どうする!!??お前は何者だ!?どうするんだ!!??
(さぁモアナ聞くんだよ、のシーンw)
・・・俺はウルトラランナー。
・・・ランニングを愛するオヤジ。
・・・遙かなるアスファルトが俺を呼ぶのだ。

走るしかないっしょ。

帰宅して3分後、酒が残ったまま、いつものランニングコースを走った。
今日の光景がフラッシュバックするたび、雄叫びを上げて走る。
大丈夫、こんな田舎道、誰も聞いてない、気にしない。
叫んでは走り、その都度ペースアップ。
たいして速くないが、思考を振り切りたくてペースを上げる。
11.5kmを走り終え、クタクタになってうずくまるも、なんとかランナーとしてのプライドを保つことができた。
走ることがいやになりかけていた自分を振り払えた。
叫んで走っている自分は、そう嫌いじゃなかったw

ゲストのYさん親子と残念会。
彼らもまた不本意なレース結果となってしまったのだが、だからというか、遠慮なく語り合えた。
やはり、僕はまだ走りたいらしい。

さぁ、また一からやり直そう。
次の勝負レース、ワイドー100kmマラソンまで2ヶ月半ある。
そのレースで、ライバルを完膚なきまでに叩きのめして、リベンジとしよう。

ではまた。


マイルールで臨む宮古島マラソン

ども。sassyです。

いよいよ明日に迫った、第9回エコアイランド宮古島マラソン。
レース前日の日記と、当日の作戦、テーマについて書いてみたい。

朝11時。
まずは鍼灸院へ。
今回は怪我明け4日でレースという無理ゲー。
先日も書いたが、足が退化していてひたすらヤバい。
時間があれば、少しずつ刺激を強くしていって、ピークに持っていくのだが、4日で何ができるか。
刺激が強すぎれば、レース当日が疲労と筋肉痛でガタガタ。
弱すぎれば、足が退化したままで、ろくに動かない。
どうしても賭けになるのは仕方なく、やや強めの刺激を入れて、可能な限り回復させるという方針にした。
2日続けて鍼灸院に通い、ふくらはぎ復旧を目指す。

12時、昼飯。

みやこそば 市屋

この夏できたばかりの、「みやこそば 市屋」

白湯そば&ミニイベリコ丼

白湯そば&ミニイベリコ丼
最高♪


調整がうまくいってるときは、カーボローディングしない方針なのだが・・・
今回は糖質にもすがりつくぜw

13時、エントリー会場へ

宮古島JTAドーム

宮古名物、バラマキ公共工事が生んだ名建築


最近のイベントエントリー会場は、空港前のドームが定番。

まさにエントリーにぴったりな人工芝!

大会冊子、Tシャツ、ゼッケン、着替え入れのポーチなどを受け取る。
「あっちのテーブルで、ポーチにゼッケン場号を書いていってくださいねー」
ということだったが。

なぜか油性そっくりの水性マーカーがたくさんおいてあり、ハマリ。
いろいろなところにインクがついて大惨事。


ちっ・・・やってくれやがったな。
何考えてんだ。

さて、これで準備OK

では明日のテーマについて考えたことを。

今回、怪我明けで、理想的な走りができる見込みはほとんどない。
途中までがんばって、足が売り切れるか、痛みに耐えられなくなるかして、グダグダのレースになり、ラン&ウォークで完走を果たすも、あまりに悔しくてトラウマを残すような形になるのが目に見える。
イカン。
だったら出ないほうがマシだ。
負けても次につながる走りをしなければ!!
第一、怪我だの調整だの、言い訳が先に立ってるからダメなんだ。
よし、このバッドコンディションをひとつのアトラクションと捉えて、レースを組み直してみよう。
障害物競走みたいなものだと思えばいい。
というわけで、自分専用ルール(制限時間)を設定し、目標を立て直した。

<従来の目標>
A目標:2時間50分以内
B目標:3時間以内


<新目標>
A目標:3時間以内
B目標:3時間10分以内

<公式ルール>
第一関門:15km 2時間30分
第二関門:21km 3時間30分
第三関門:35km 6時間10分
トータル制限時間:7時間


<俺ルール>
第一関門:10km 47分
第二関門:20km 1時間34分
第三関門:30km 2時間21分
トータル制限時間:3時間19分

ちなみに制限時間の3時間19分は、去年のベストタイム。
1年間ミッチリ走り込んで、これより遅いなら出る意味なし。
このタイムを距離で割って関門とした。
時間内に関門通過できなかったら、自主リタイア!
グダグダに完走を果たすよりも、プライドともに自爆せよw

「そんなにムキにならずに、もっと楽しめばいいのに~」
という声が聞こえてきそうだが、そういうこと言う人はわかってない。

これが楽しむということだ!!!

・・・と、声を大にしたいw

矛盾するようだが、当日は、秋晴れの日曜の朝、公園を散歩するようにゆったりとくつろいで走りたい。
力んでも気負っても、結果は出ない。
力づくで押し切れるのは、せいぜいラスト5kmくらい。
ゴール(あるいはリタイア)の直前、最後の力を振り絞るときまでは、走る幸せを噛み締めたいと思っている。

設定は厳しく!
走りは優しく!

ではまた結果報告で☆


今更のiPhone5

ども。sassy@IT大好きです。

もうずい分前、沖縄移住を意識し始めたころから、便利コンビニ電子機器etcとは距離を置いて、自然志向でいこう・・・なんて思っていたのだが。
ここ2年くらいで気付いた。

俺、PCとかスマホとか、大好きだw

宿のオヤジのオフィスは3モニターw

断っておくが、決して、SNSにぞっこんだとか、匿名掲示板に書き込みしてるとか、話題の動画は見逃さないとか、そういう意味ではない。
なんというか、物体として好きなのだ。
PCやスマホが、自分の意図したとおりに動き、スムーズにシステム連動している様子が好きなのだ。
あーでもないこーでもないと、環境構築しているときがわくわくするw

だから、新品のスマホに、見たくもない広告ゴミアプリがギッシリ詰まってるのを見ると、吐き気がする。
高性能CPU,大容量メモリを搭載しても、ゴミアプリがヒルのようにスペックを食い荒らしている。
そういう意味では、日本メーカーのスマホはクソだ。
ハッキングしてでも(androidではルート取得などと言う)、ゴミアプリを抹殺してやりたいと思う。
ルート取得を試みると、メーカー、キャリアともに一切の保証対象外となるので、失敗して再起不能(業界用語で文鎮化)になるリスクを背負うことになる。
ハイリスクローリターンの世界w
でも、そういうことをやらずにいられない。
そして環境構築がおおよそできると、かなり熱が冷める。
動画とか殆ど見ない。
ケニア人ランナーとか、チーターの動画はよく見たかな。
ヒカキンとか、先週知ったw

さてこの度、iPhone5をヤフオクで購入した。

6年前のiPhone5

送料を入れて5000円ちょい。
発売して6年くらいの機種だが、オーナーが大切にしていたようで、程度がよい。
同世代のandroid端末はほとんど値がつかず、ガラクタ同然の扱いなのを見ると、iphoneの人気と品質の高さが伺える。
うちにある、お古のスマホ(端末買い替えで不要になったやつ)は、どれもこれもポンコツで、唯一まともに動くやつは子供に貸してしまった。
iPhone,ガラスさえ割らなければ長寿命なんだな。

とかなんとか、appleを持ち上げているようだが、実は僕、iPhoneは元々大嫌い。
まず第一に、高すぎる。
ナメてんのかって価格設定。
第二に、カスタマイズ性の低さ。
何につけても「apple様のお膳立て通りに使いなさい」という仕様が気に食わない。
デスクトップやアイコンのデザインすら変えられず、着信音は限られた中から選ばねばならず、PCとの連動はiTunesの機能範囲内。
スマホ界のらくらくホンだなw

ではなぜそんなに嫌いなiPhoneを今更購入したかというと、Suunto(GPSウォッチ)のせいである。

Suunto ambit3peak

時計自体は高機能だし、一部気に入らない仕様はあるが、許容範囲。
ただ、スマホ連動のためのSuuntoアプリ(android版)が、日本の政治のように腐っている。
同期、連動に関してトラブルがあまりにも多い。
ん?日本政治は同調、癒着はお手の物だから逆だったか??
ちょうどサブスマホが欲しいとは思っていた。
今使ってる端末はデカすぎてランニングやチャリで携帯しにくいし、お仕事用でもあるので、万が一汗で水没でもしたらヤバい。
ランニング用のウォークマン、緊急連絡、行き倒れ対策として、小型のが一台あったらなー、と思っていた。

そこでiPhone。
android OSの問題として、端末の種類があまりにも多いことがある(そのままメリットでもあるのだが)。
つまり、アプリ開発者側としては、起こりうるトラブルを網羅できないのだ。
それに対してiOSは、メーカーはapple単独、端末も数えるほどしかない。
そういう事情で、androidアプリとしてはクソでも、appleストアでは神評価というアプリも多いのだ。
現に、このSuuntoアプリ(Moves count)も、現時点でandroid版の評価は2.7、iOS版は3.5である。

さて、実際に運用してみると、期待したとおり、実にスムーズだ。
iOSの仕様に慣れずに苛つくこともあるが、期待通りに動いてくれるならば、かわいく思えてくるw
こんなことで、、ランニング後のストレスが減って、QOLが向上するんだなw

ところでウィキペディアによれば、「iPhone5から画面が大型化した」らしいが・・・

右は僕のメイン機

うーむ。めっちゃ小さいぞw
たしかに、液晶がでかいと、コンピュータとしては使いやすくなる。
が、「電話」としては、この時代のiPhoneはベストサイズだったんじゃないのかな。
せっかくなので、外でも使えるように、月500円の格安シムを挿して運用してみようと思う。

ではまた。


人体実験途中経過

ども。sassyです。
足痛いですw
前回の続きなので、よければそちらを先に御覧ください。

昨日、今日と、走っている。
足底筋膜炎に業を煮やしてのラン解禁といった感じだ。
いずれにせよ、3日後のフルマラソンを辞退しないと決めた以上、もう始めるしかないわけだし。

<水曜のメニュー>
400mトラック(タータン)にて。
約2000mのJOG(アップ)
5000mのタイム計測
5000mのJOG(ダウン)

目的:足底筋の具合、体調やコンディションの良し悪し、ラン筋の退化の具合などを確認して、レースの作戦のベースとすること。
結果:5000mタイム、20分55秒

考察:
詰んだと思うw
19分30秒で行きたかった。
驚くほどラン筋が動かず、アップですでにお疲れ気味www
走り方も重く、ケイデンスも上がらず。
ただ、足底筋については、予測どおり。
やや痛いが、無視しているうちに、痛みを忘れる。
そして翌日、猛烈に痛いw
事前に予測していた「ニセモノの痛みだとしたらこうなるだろう」というのにピッタリ。
そういう意味では、人体実験は好調。

<木曜のメニュー>
自宅付近のロード(アップダウンあり)にて。
4000mJOG
1000m全力
1000mくらいJOG

目的:前日のメニューで、最大の問題点は「ラン筋の退化」であると断定。残りの数日で、できるだけ疲労を貯めずに、筋肉に刺激を入れる。全力走を少し入れることで、高速走行時の身体の使い方を思い出す。
結果:av.4:53 全力の1000mは3:58

考察:
昨日の疲れがガッツリw
というか、朝起きたら下半身がバキバキ筋肉痛だったwww
ふくらはぎとか、100kmマラソンの翌日みたいだ!
足底筋は朝から激痛だが、痛み止めを飲んでのラン。
前半はすっごい痛かったが、気付いたら痛くない。
そのまま夕方になっても、たいして痛くない。
ふん、やっぱりそういうことか。

以上。

さてさて。
予定通り、怪我のことは無視してレースに臨むということで決まり。
問題はこの退化した足でまともにフルを走れるのかどうか。

そういえば不動様もおっしゃってたな↓

ふむ、片足でも走れますかね。

井上雄彦「バカボンド」より抜粋

山の頂上にいるよりも、谷底からはい上がるときの方が
うふふふふ
ランは楽しい




いや、むりw
強がりっすw
不動様もこの夜に死んだしww
でも、強がりで押し通してみますw
ではまた。


痛いだけなのか?

ども。Sassyです。
実にどうでもよいことだが、このブログでのHNを、Sassy Sun Sarraとすることにした。
ひらがなの「さっしー」がなんか間抜けだよなー、と常々思っていたのでw
イニシャルもSSSとなって、なんか気持ちいいじゃないかw
元々、本名素性を隠すためのHNではない。
ここの読者諸兄の多くは、僕がどこの誰か知っているし、ブログのリンクをたどれば、本名住所職業家族構成顔写真まで、よりどりみどりw
ただ、webメディアで、わざわざ本名を名乗るのが、なんか「重い」よな、と思うだけである。

さて、今回はまたしても怪我の考察。
最近怪我の話ばっかりだな!!と我ながら思うが、一日のうちの半分は怪我のことを考えている怪我人なので勘弁を。

この足底筋膜炎という厄介な症状、発症してランニングを控えるようになってから一ヶ月近く経つ。
最近は自転車ばかり乗っているので、走ってどうなのかは不明だが、とりあえず日常的に、地味に痛い。
特に寝起きに痛みを感じる。
が、激痛どころか違和感に近いので、走ろうと思えば走れる、、はずなのだ。
これが悩ましくて、初期の頃は何度か「試しに・・」と軽く走ってみて、翌日後悔したものだ。

筋膜炎というからには、「筋膜」の「炎症」なのだろう。
情報収集マニアの僕は当然、ネットや病院で情報を漁った。
医学的に、炎症には「4つの兆候」があるという。
一般的な言葉で言うと、赤くなる、熱を持つ、腫れる、痛む、だ。
僕の場合、痛み以外に症状はない。
整形外科医や鍼灸師も、なんだか歯切れが悪いことしか言わない。
「痛みがあるうちは安静に」「足首周辺のストレッチをしっかりやりなさい」「できるだけ温めて」などなど。
たしかに間違ってないだろうけど、シロウトでも言えそうなアドバイスだ。
骨折や肉離れのときには「○ヶ月はかかるから、それまで練習禁止」みたいにハッキリ言ったのに。

ただ、興味深かったのが、こんな一節。
「練習メニュー見直さないとね、なんどでもぶり返すよ。
最悪、足底筋断裂もありうるから。
そうしたらアキレス腱断裂と同じで、2ヶ月は棒に振るからね」
と。
ほほう。
俺の練習メニューなんて見てもないくせに、上からだな!
じゃなくてw
足底筋が、筋膜もろともぶっちぎれても2ヶ月とな。
だったら、筋膜のただの炎症が1ヶ月経っても治らないとはどういうことだ???
結構安静にしてるぞ、俺。。
(ドクターいわく、チャリや水泳は無害なので、積極的にやっていいらしい)

その時以来、この怪我に関するもやもやした気持ちが大きくなるばかり。
ひとことで言えば、「この痛みはニセモノなんじゃないのか」という感覚。
実際、この踵の痛み、身体が「治すこと」を忘れてしまったかのように、変わらない。
朝、痛い。
仕事してると忘れてしまって、ふぅと一息ついたときに、ふと痛い。
歩いていると時々痛いが、ストレッチのときには痛くない。
指圧してみると痛い。
青竹踏みは痛くない。
こうして痛い痛くないとタイピングしていると、なんとなく痛いw

痛みというのは、自動車の警告灯のようなものだ。
例えば、ガソリンの警告灯は、ガス欠が近いから給油しろという意味。
だが、スタンドでガソリンを満タンにしたはずなのに警告灯が消えないというとき、それはどういう意味か。
給油詐欺(笑)に遭ったのでなければ、警告灯が壊れているということだ。
今回の怪我で言えば、故障箇所は治ったが、痛みだけが消えない、ということになる。

    (前略)
    初めに述べましたが、日本人の大半(80%以上とされます)は何らかの慢性の痛みを抱えて生活しています。慢性痛は、頭痛、肩関節周囲炎、筋・筋膜性疼痛、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、帯状疱疹後神経痛、軽微な外傷をきっかけとしても起こる複合性局所疼痛症候群:complex reginal pain syndrome: CRPS、術後の長く続く痛み(肺がんや乳がんの手術の後など)など数多くあり、その原因と病態は様々です。
    日本ペインクリニック学会HPより抜粋)

うーむ。あり得ることらしいな。
医者にせよ鍼灸師にせよ、現状では、僕の訴える痛みだけで診断をしている。
(レントゲンにはなにも映らなかった、例の炎症の特徴や機能障害も見られない)

ちなみに、ペインクリニックというのは、原因のない(あるいは治療済み)の痛みを治すための病院ということらしい。
先の例で言えば、警告灯の故障を直すということになる。
残念ながら、ペインクリニックは県内では一件だけ(もちろん本島)らしいので、当分縁はなさそう。

この1ヶ月近く、毎日3回以上の念入りなストレッチを続けて、膝から下は劇的に柔らかくなったのを実感できる。
患部に十分と思える休養を与えた。
つまり僕が思うには、発症と再発の原因は取り除いたということだ。
そして今回の、「ありうることだ」という情報的裏付け。
人体実験の必要条件が揃った。

今週末のフルマラソンは、痛み止めを飲んで全力で走ってみようと思う。
仮説どおりであれば、レース後に痛みは悪化するかもしれないが、「痛いだけ」のはずだ。

ちょっと怖いが、、仕方ない、これ以上じっとしてると発狂するしww


覚醒の一件

ども。さっしーです。

僕のブログ歴は実は結構長く、数えてみればもう15年くらいになる。
大学卒業後、アメリカで書き始めたのが最初で、当時はまだブログという概念でなく、インターネット日記とか呼ばれていた。
単独自力留学に挑戦したはいいが、深刻なレベルで寂しく(笑)、今思えば、日本の友人たちと接点を持ちたかったんだろう。
それからmixi日記に移り、live doorブログに移り、独自ドメイン(ワードプレス)に移り、今に至る。
当然、その間何度も閉鎖と新設を繰り返しているので、このブログには2014年以前の記事はない。
黒歴史を封印するには都合がよいのだが(笑)、記念に残しておきたかったログも消えるのが若干寂しい。

前置きが長くなったが、今回は僕が覚醒したときのことを、思い出しながら書いてみたい。
あの日以降、アスリートの生活が始まったんだと思う。

あれは2010年の秋。
三河湾を100km歩く大会に出場した。
ふむ。調べてみるとまだ続いているらしい、あの大会・・・
当時の制限時間は30時間。
細かい規定は少なく、自力で、安全に留意して、公共に迷惑をかけずに歩き切ればOK。

当時、僕にとってこれはものすごい挑戦だった。
暴飲暴食、運動不足、酒と煙草で、若さという資産を食いつぶして30を過ぎた僕が、何の準備もなく挑戦しても、勝ち目はない。
だから出場を決めて以来半年間、コツコツとウォーキングを積み重ね、大会シーズンには毎週30~40kmくらいを歩くようになっていた。
食事も少しずつ気をつけるようになり、体重も当時の自分なりにかなり絞った。
煙草も減らせるだけ減らした。
当時の僕は、それなりに稼ぎは良かったのだが、もっと一生懸命働いて金持ちになるとか、経営者として後進を育てたいとか、他人から一目置かれるビジネスマンになりたいとか、そういうのがなんか違うと思うようになっていた。
徐々に身体が衰え、スタイルが崩れ、生活習慣病の影が忍び寄っていた。
金や地位がなんだというのか!!
そりゃあ多少のワクワク感はあるが、この程度か!?
こんなことのんために、みんな人生を捧げているっていうのか!?

僕は昔からギャンブルが好き(というか中毒)だったが、あれは一瞬の血が沸き立つような感覚がたまらないのだ。
だが、負けが込んでいるときは、胃液が沸き立つような気分になるw
そして、そんなに強くもなかった僕は、ギャンブルが破滅への一方通行であることは割と早くから認識していた。
だが他にあの感覚を味わえるものもなかったので、完全にやめることは難しかった。

100kmを踏破することができれば、だんだん先細りに、灰色になっていくように見えた人生に、光が差すのではないかと期待していた。
ん?もしかしたら僕は、破滅や胃液と無縁のギャンブルを求めていたのだろうかw

とにかく、大会は始まった。
朝9時、ほら貝がブォォォーーー!と鳴り響き、参加者たちが一斉に歩き始める。
レースではないので、基本的にみんな急がない。
僕は一緒に参加した、友人のMと一緒に、とりとめもなくおしゃべりしながら、ぼちぼち歩いた。
時速4kmで歩けば、25時間の計算だが、後半、長い休憩が必要になるのは間違いない。
急がず、立ち止まらず。
10kmほど歩いたところで、堤防の土手で座って一休みしたのを覚えている。

「10kmを約2時間だから、順調だな。これをあと10回繰り返すだけだ」
「そんなに甘くないのはわかってるくせに」

実際、甘くはなかった。
Mは徐々に失速し、30~40kmのあたりでリタイヤ。
少しずつ日が傾き、長い長い夜になる。
そして、ここからはひとりきりだ。

この大会、マラソンと違って、結構な荷物を持って歩かねばならない。
徹夜で歩くので、照明持参がルール。
10月の愛知県は夜にはかなり冷えるので、防寒着は必須。
雨に濡れたら致命的なので、雨具も。
靴擦れ必至なので、応急処置セット。
その他、参加者の判断でいろいろ。
(食料については、国道沿いなので、コンビニが頼れる)

僕の場合は、最低限の荷物で臨んだ。
僕の脚力では、荷物なしでも100kmは厳しいと思ったからだ。
実際、50kmあたりを過ぎてからは、足裏がどんどん痛くなってきた。
腿やふくらはぎも痛いが、足裏が特別に痛い。
しまいには、剣山の上を歩いているような感じになった。

光に群がる虫のように、深夜のコンビニに引き寄せられて、ビールと軽食を買う。
痛みが限界だったので、アルコールが鎮痛剤になることを期待した。
コンビニの駐車場は、野戦病院さながらだった。

呻いているひと、ボヤいているひと、談笑しているひともいるが、みな、立ち上がりたくない、もう歩きたくないと顔に書いてある。
それでも、ひとり、またひとりと、野戦病院から旅立っていく。
ああ、人間って強いな。

靴を脱いで、足の様子を見てみると、あちこちマメだらけだ。
そして、むくんで一回り大きくなった足が、靴に入らない。
いっぱいに靴紐をゆるめて、拷問器具のような靴に足をねじ込む。

残りはまだ30km以上ある。

勇気を振り絞って歩きしたものの、一歩一歩が激痛だ。
溶岩の上を歩いてるのか?
ビールは最初の一本こそ、しばらく効いたが、二本目はたいして効かなかった。
そして、胃腸も限界に近づいていたので、三本目は絶対に吐くと思って自粛した。

東の空が少しずつ明るくなってきた。
夜明けが近いようだ。
僕のタイムアウトも近い。
いっそタイムアウトしてしまいたい。

ウォーキングは、ランニングより楽だと思われているが、実はその限りでもない。
ランニングは跳躍の連続なので、トータル時間のうち、宙に浮いている時間が結構長い。
逆にウォーキングは、絶えず全体重を足で支えている。
ランニングのように呼吸がゼェゼェいうことはないが、足への負担は意外と大きい。
そして、これは僕の持論だが、時間が長く、強度が低いという特徴が、体力の低い者を地獄に落とす。

高強度の運動というのは、消耗も早いが、回復も早い。
そして、全快時の体力を仮に100とすれば、100使い切ることはほぼ不可能。
身体と脳の安全装置が、「これ以上はヤバいぞ」という警告を出すからだ。
100近くまで使い切れるのは一握りのトップアスリートに限ると思うが、同時に彼らは、故障や、場合によっては生命の危険ギリギリのところで勝負しているのである。

逆に、ウォーキングのような低強度の運動は、身体の安全装置があまり働かない。
もう限界!と思っても、歩くだけなので、気力さえあれば、初心者でも100近いところまで体力を使い切れてしまうのだ。

80kmあたりのエイドステーションで、関門制限15分くらい前だった。
つまり、ここから快調サクサクペースに復帰しない限り、次の関門でアウト。
ああ。ベホマが使えたらな・・・
精根尽き果て、リタイアした。

リタイアバスのシートに腰掛け、もう歩かなくてよいという安心感に浸った。
地獄は終わった、生き延びた。
安心感をひとしきり噛みしめると涙が出た。
過去、これほどなにかに必死になったことがあっただろうか。
自分なりに、必死で生きてきた自負はあったが、命を削るような必死さとはこういうことだったのか。
バスの窓から、タイムアウトギリギリで歩き続けている選手たちが見える。
なんという敗北感。
上位で、余裕でゴールした選手たちよりも、あのギリギリの選手たちに羨望を感じる。
自分がついに諦めたあの道を、彼らは進んだのだ。
彼らの苦痛が僕以下だったなど、言えるはずもない。

「とにかく、もううんざりだ、二度とこんなことはやらないぞ」
と思いながらも、多分あのときに火がついたんだろうな。
数週間後、足の痛みが引いた頃、4ヶ月後にフルマラソンに挑戦する決意をしていた。
ランニングは10kmまでしか経験がなかったが、不安よりもワクワク感がはるかに勝った。
人生にはこんなにも面白いことがあった。
ああ。死にかけた甲斐があった。

昔話はおしまい。
その後も紆余曲折を経て、現在に至る。
めでたしめでたしw

ではまた。