最近いろいろと熱中症談義をする機会があって、そんな中で忘れていた面白いことを思い出した。
2年前のトライアスロンデビュー戦、8月の沖縄本島、実験的に試してみたメソッドが物凄く良かったのだ。
当時の実力からしたら十二分な力が発揮できたと思う。
それなのに、それっきり使ったことがなかったのは、「酷暑のレースのためのメソッド」という思い込みがあって、レース以外で使うという発想が欠けていたのだろうw

「ナトリウムローディング」。
ググってみるといくらかヒットはするが・・どのくらい普及しているのだろう??

元ネタは、

アイアンマンの作り方
彦井浩孝著

以下、抜粋

~~~
暑さに勝つ最強メソッドー「ナトリウムローディング」

(前略)
これまでの研究報告では、運動開始45分前までに1%塩分濃度のドリンクを体重1kgあたり10ml、1時間にわたって摂取した場合、体内水分量および循環する血液量(血しょう量)が増加し、高温下で行う一定強度での運動持続時間が25%も延長されることがわかった。また、尿の排泄量が約25%減少したことから、体内への水分保持能が高まり、同時に直腸温度が低下した。これらは暑熱下の運動時には好都合だと言える。さらに、呼吸交換比が低下し、脂肪の消費量までも向上させたようだ。
(以下略)
~~~

手順を具体的に書くと、例えば体重60kgの人の場合、600mlの水に、6gの塩を溶かして、それを1時間かけて飲む。
ただし、運動開始45分前までに飲み終わること。

たったそれだけで、その後数時間、暑さに耐性ができるというわけだ。
ちなみに、6gの塩というのは、見たらちょっと引く量だ。
栄養士が見たらハリセンで後頭部叩かれそうなくらい。
そして時間をかけて飲むというのがなかなか面倒で、ふと冷製になってしまったりすると、自分の奇行が滑稽に思えたりする。

ここ数日で、ラン、バイクの両方で試してみたが・・・やはりイイ!!
走り出しから、気温が2~3℃低く感じる。
汗はかくが、いつものようにザバザバあふれるようには出てこない。

10km走では、どう頑張っても5分30秒/kmが限界だったのが、5分18秒/km!!
100kmバイクでは、自己ベストを5分以上縮め、念願のアベレージ30km/hを突破!
どちらも、このペースに挑戦したら、必ず熱中症でダウンするのがいつものパターンだったところだ。

30km走だったら、もっと顕著に結果が出るかも知れないし、さらに距離を伸ばすのも可能だと思う。
うん。今度試そうw

※※実践は自己責任でお願いします※※

厚生労働省によれば、一日の塩分摂取量は男性8g、女性7g未満に抑えるべきらしい。
心臓病や高血圧の人が実践すると、命に関わるかもしれない。
危険な持病のある人が、真夏に何十キロも走ろうとすること自体が問題な気もするが。
健康を第一に考えるなら、ナトリウムローディングも、炎天下持久走も自粛しましょう♪