ども。さっしーです。
最近スマホを新調したところ、動画視聴がとっても快適になった。
それで、陸上選手やら体幹トレーニングやらそういうのばっかり見てて・・・あ、マナがため息ついてるけどw
今回は、世界トップレベルの選手のフォームについて、僕の考察を。

着地は重心の前方に?

一昔前に長距離をやってた人の多くは、最初、ストライドを大きく取って、前方に踵から着地するように、と習ったのではないだろうか。
今では否定されつつある、いわゆるヒールストライク。
僕も最初はこの走り方だった。
シューズが踵から減る人は、たいていヒールストライカー。
というか、市民ランナーの大半がそうだと思う。
ストライドが広く、ダイナミックなフォームで走れるのがメリットだが、踵着地の衝撃は、厚底シューズでも吸収しきれるものではなく、遅かれ早かれ、膝、腰、足首などに爆弾をかかえることになる。
スピードが上がれば、リスクも比例して大きくなる。
さらに突っ込んで説明すると、踵から着地するスタイルは、「重心より前方で」「膝が伸びた状態で」着地するため、シューズにクッションがあるかどうかを問わず、衝撃がそのままブレーキとして作用してしまう。
衝撃のベクトルが、進行方向と逆になるのだ。
だから成績(タイム)の方でも、伸びしろの少ない走法だと思う。

だから重心の真下で着地しましょう

ヒールストライクの問題点を克服するため、フォアフット(前足部)着地が提唱されるようになった。
むしろ、ヒールストライクは、厚底シューズの発明とともに登場した、新しい走法であり、人間の本来の走り方はフォアフット走法である、とその道では言われている。
フォアフット(あるいはミドフット)走法を身につけるために手っ取り早いのは、ビブラムのような超薄底シューズ、あるいは裸足で走ること。
シューズのクッションなしでは、ヒールストライクは痛すぎて無理。
続けていれば必ず走り方が矯正されるのだから、ある意味簡単w
(続けられない人が過半数だということも無視できないが)
で、そういう走り方を身につけるために(ベアフット系シューズで走れるようになるために)、重心の前方で着地してストライドを伸ばすクセを直しましょう、ということになるのだ。
実際に走らずとも、部屋の中で試せるのだが、重心の真下(身体の真下)に自然な形で足を下ろせば、最初に床に接するのは、フォアフットである。
身体の真下で踵着地はありえない。
だが、この真下着地で走っていると、どうしてもストライドは短くなる。
だから、ピッチを上げて(高回転で)ちまちまとハツカネズミのように走ることになる。
高ピッチでどれだけ走れるかがマラソンタイムに直結すると思う。
僕自身、つい先日までこの走り方を信奉していたのだが・・・

やっぱり前方着地して、ダイナミックなフォームでしょ!

この動画は、デイビッド・ルディシャが、800mで世界記録を出したときのスローモーション。
見てもらえばわかるが、完全にフォアフットで着地しながら、着地位置は重心よりはるか前方。
まるで軽くジョギングしているかのようにゆったりとしていながら、ダイナミックなフォームだ。
なぜこんなに前方で着地しながら、ヒールストライクにならないのか?
よく見ると、足を前方に降り出し、最も身体から遠くなった瞬間には着地せず、その足を振り戻し始めてから着地しているのがわかる。
この動きの中では、着地の衝撃のベクトルは後方斜め上くらいになり、ほとんど進行方向のブレーキにならない。
むしろ、この衝撃を使ってバネにタメを作って、そこから一気に加速しているように見える。

長くなったが結論。
フォアフットで前方着地が最速。
よっしゃ、マスターするぜ♪

※※フォアフットとかヒールストライクとかいろいろ書いたけれど、四肢の末端から動きを作るのはNG。
体幹部分が合理的な動きをした結果、末端がそのように動くだけ。
末端の動きに注目するのは、目で見て観察しやすいからであり、そこから逆算して、目に見えない体幹の動きを想像するため。
そこらへんが難しいとこなのだが、パズルは難解な方が面白いということで☆