いよいよ明後日朝5時開幕・・・
宮古島100kmワイドーマラソン!!
制限時間14時間、ただただ一日中走り続けるという、並のマラソン好き程度は裸足で逃げ出す狂気のサバイバルレースだ。
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(2012年大会スタートゲート。朝方というよりは真夜中という雰囲気)

それがもう明後日かと思うと・・・・
楽しくてワクワクしてにやけてしまうww
うーん。変態だな。どうにも。

そんな感じでテンション上がり気味なので、ここで「ボクと100km」を振り返ってみたい。
ん?誰かそんなもん読みたいヤツいるのかって??
まあ世界は広いから、そんな変態さんもいないとは限らないさ。

この100kmというのは、僕にはとても思い入れの強い距離なのだ。
始まりは2011年。
まだタバコをやめて走り始めたばかり、やっと10kmを完走できるようになったころ・・・
名古屋で知人のT氏から、100kmウォーキングなるものに誘われたのだ。
30時間以内に、愛知の海沿いを延々と歩くコース。
T氏も初の完歩を懸けて日々ウォーキングに励んでいるとのことだったので、僕も見習って毎日歩いた。
約半年間、だいたい毎週30kmくらい歩いただろうか。
結果・・・80kmくらいでリタイア。
体力も気力も制限時間も使い切った。
もうダメだと思ってから、激痛の走る足を一歩一歩踏みしめた。
80kmの関門でリタイアバスに乗ったときは涙が出た。
「完全に体を使い切った」と思ったのは多分あれが初めてだった。

この大会の最中、「二度とやるものか、こんなこと!」と思いながら歩いていたのだが、不思議なことに1週間くらいすると、「来年こそは!」という気持ちに変わっていた。
変態の覚醒w

翌年の大会の頃にはフルマラソンも安定して完走できるようになっていた。
万全のコンディションで臨んだはずの2回目の挑戦・・・
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雨。スタート前からずっと降っていた雨は、延べ20時間以上も降り続いた。
そして、フルマラソンを走れるようになったという慢心。
無駄に大きな荷物とペースアップが後半になって響いてきた。

約60kmを過ぎたあたりで足に異変を感じたが、すでに遅かった。
骨と筋肉は悲鳴を上げ、雨でふやけた足裏は水ぶくれでパンパン。

コンビニで靴を脱いでみると、ホラーさながらの光景が・・・
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どこの水死体??
数えてみると、両足で20と数カ所の水ぶくれ。

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それを無理矢理こうして、再び靴にねじ込む。
靴の中に画鋲を敷き詰めたような鋭利な痛み。
コンビニでビールとワンカップを買って、痛み止めに使いながら歩く・・・
が、約90kmでリタイア。
そりゃもう悔しくて悔しくて。

そして無謀にもその2ヶ月後に宮古島100kmワイドーマラソンに初挑戦。
(当時は旅行者として)
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「フルマラソンは完走できて当たり前」と思えるようになってはいたが・・・
ここでまだ半分弱というのは相当の絶望感だったように記憶している。

この大会も過酷な天候で、強風、強烈な日射し、土砂降りを順番に体験させてくれた。
ベストコンディションでもかなり無謀な挑戦なのに。

そしてウォーキング時代から鬼門であった80km周辺・・・
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自撮りしたら死相が出てる。
夜だったら死兆星も写っただろな。
実はこの写真、心が折れてリタイアを宣言してから撮ったもの。
今でもこれを見ると、あの時の悔しさをリアルに思い出す。

そんなこんなで、1年空けて挑戦した前回のワイドーマラソンで、ついに、ついに100kmを制覇したのだ。
100kmは長かったが、それに費やした月日に比べればどうってことはない。
ゴールが見えたときは、100kmの道のりよりもそれまでの3年を思い出して涙があふれた。

100kmマラソンはただのレースではない。
スポーツでもないような気がする。
決して体に良いものではない。
それはサバイバルであり、一つのドラマだと思う。
多くのひとはスタートラインに立つことも想像できないと思うが、挑戦すれば病みつきになるはずだ。
明後日・・・どんなドラマが待っているかと思うとワクワクしてしまう。

前回のタイムは13時間22分。
今年は12時間を切りたい。

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前半は左、後半は右のウェアで走る予定。
ゼッケンは780。
島のどこかで見かけたら応援してくださいませ。

ではまた結果報告で。