ども。さっしー@フォーム改善真っ最中です。

先月から取り組み始めた、新走法研究。
なんだか底なし沼にハマったようで・・・もう楽しくてw
理屈の探求と肉体的実践を並行してやっているわけだけど、だいぶ理屈の方は形ができてきた。
もともと、理屈をこねくり回したり、妄想に浸ったりするのが好きなので。
ま、半年後には妄想だったという結論になる可能性もあるのだが、せっかくなのでアウトプットしておきたい。
思想的に多岐に及ぶのだが、適当にジャンル分けして小出しにしていこうと思う。
(一気に書くと長くなりすぎるし、きっと読んでもらえないw)

まず最初のシリーズは、ピッチ走vsストライド走について。
市民レベルのマラソンにおいて、最初にして最後の難題かもしれないが、がんばって考察してみよう。

一応はじめに、概念を確認。
ピッチとは、ランニングのステップ数のこと。
(たいていは1分間)
ストライドとは、一歩で進む距離のこと。
歩幅と似ているが、ランニングは跳躍の繰り返しなので、単純な歩幅とは異なる。

ピッチ走とストライド走の間に基準となる数値があるわけではなく、どちらを優先的に考えるかという曖昧な違いである。
走る速度は、ストライド×ピッチで決まるので、速く走ろうとすれば、その両方が大きくなるわけだが、特にどちらを意識的に上げるのかという感じだろうか。
僕の認識では、ピッチ優先で速度を上げるためには、意識して、ストライドを抑えなければならない。
ストライドが伸びると、ピッチを上げにくくなるからだ。
まぁそんな感じで、中級以上のランナーであれば、自分はピッチ派か、ストライド派か、わかってやっている人が多いと思う。

一般論としては、ピッチ走推しか

ピッチとストライドについては山ほど情報があるが、僕がWebや文献から集めた情報をざっくりまとめると・・・

ピッチ走

  • 衝撃が小さい(身体への負担が軽く、怪我しにくい)
  • エネルギー効率がよい
  • 胴長短足の日本人に向いている
  • ストライド走

  • トップスピードが上げやすい
  • 衝撃に耐えうる強い足腰が必要
  • 細身で長身のアフリカ系ランナーに向いている
  • すみません、超雑なまとめ方だけど、世論はだいたいこんな感じ。
    僕も最近までおおよそコレを信じて、ピッチ重視の走りを選んでいたのだが・・・
    まぁお察しのとおり、逆路線に行くことを決めたわけで。
    つまり、上記の一般論は、多くの間違い、勘違いを含んでいると考えたのである。

    最小律という考え方

    まず今回取り上げたいのが、日本人は足が短いからストライド走に向かない、という考え方。
    もっともらしく聞こえる迷信というのはタチが悪い。

    ちょっと話が逸れるが、生物学の世界には「最小律」という考えがある。
    例えば、ある植物の成長に必要な栄養素が10種類あるとして、その植物の成長速度を決定するのは、10種類の中で最も不足している栄養素である、という考えだ。
    極端な話、9種類の栄養素が200%供給されていても、残りの1種類がゼロだったら、その植物は枯れてしまう。
    (注:現代生物学では、最小律が成立しないケースも多いとされているらしい)

    僕としては、この最小律という法則は、スポーツや勉強(特に受験勉強など)にも当てはまると思うのだ。

    ドベネックの桶

    ランニングに当てはめるとこんな?


    桶に入った水の量が、その選手のトータル的走力とする。
    (下手くそな絵でスミマセン)
    桶の容量は十分あっても、何か極端な弱点があれば、それが走力を決めてしまうというわけだ。

    ここで、話を戻して、、「日本人は足が短いからピッチ走が良い」という理屈を見てみる。
    これは言い換えれば、足が短いから、どうせストライドは短い、がんばって伸ばすことはない、ということになる。
    最小律から考えれば、欠点を放置して長所を伸ばそうとするやり方はNGだ。
    足が短いのなら、なおさらストライドを伸ばす努力が必要なのではないだろうか。

    日本人がストライドを伸ばそうとしてもなかなか上手くいかない、怪我をしやすいというのは多分事実。
    怪我をしやすいから、頑丈な身体が必要、上級者向けという結論になったのも、一応筋が通る。
    その辺に対する反論もできてきたので、また次回以降に書いていきたい。

    ではまた。