ども。さっしーです。
MMR24、終了しました。
ぶっちゃけ、ただのロング練習なんだけど、「自主企画レース」という位置づけにしてたので、レースレポート書きますw

コースは自由という設定だが、やみくもに走り回るとかえって疲れるし、補給で詰んだりするのが怖いので、一周13キロ弱の周回ルートを設定。
パイナガマビーチをスタートして、宮古島中心街と空港をぐるっと囲む大通りを回る。
パイナガマビーチをスタートにしたのは、無料シャワーが使えるから。

広く全国から参加者を募ったが、実際に走ったのは3人。
僕と、ライバルのけんけん堂、渋々ついてきたマナ。

宮古島24時間走

急遽(巻き込まれて)参戦


「私は絶対1周で帰るからね!」

しかもけんけん堂は
「午前中仕事だから、1時間遅れぐらいで走るよ。どうせ24時間も走れないし」
と、なんともローテンションなコメント。
ローテンションでこの企画に乗れるのもある意味スゴイ。

ランニング用ワセリン

MAD RANの必需品!


前回の装備品リストに書き忘れたが、ワセリンが大事!
僕はビブラムを裸足で履くので、靴ずれ防止のために塗りたくる。
あと、スレやすいお尻周りや太もも周辺も、スタート前にヌメヌメにしておく。
汗で流れてしまうので、ワセリン自体、容器ごと携行。

スタートは正午。
当然の猛暑で、空から殺人光線が降り注ぐ。
最初の1周は、マナのペースに合わせて、ゆっくりジョグ。
先は長いから急いでもしょーがない。

宮古空港前の道

恐怖のグリーンマイル


空港前の道に入ると、急に景色が変わらなくなる。
走っても走っても進んだ気がしない。
僕はわかってたからどうってことないんだけど・・・夜のこの道が違う形で牙をむくとはつゆ知らず。

マックシェイク万歳!


「暑いー足が動かないーー!」
とぼやきながらも走り続け、マクドナルド到着。
1周完走まであと2kmくらい!

バテ気味のマナとはここから別行動。
市街地のど真ん中だし、自販機もコンビニもたくさんあるこのあたりなら、行き倒れる心配はないしね。

宮古島24時間走

案外辛そうですな


一足先に1周目を終えて記念撮影。
あれ?まだ13キロばかりですぜ?
身体はなんともないのにな。

宮古島24時間走

昼飯?


2周目の途中で飯休憩。
朝ごはんから何も食べてなかったけど、あまりお腹へってない。
でも食べておかないと、先は長いんだから。
2周目も何事もなく終了。

宮古島24時間走

1周目と大差なし?


まぁ普通かね。
でも実は、、「なんか思ったより疲れるぞ」
という感じ。
自分自身、ここ数年で劇的に暑熱耐性が高くなったと思うのだが、同時に、暑さに対して鈍くなった面もあり、危機感も薄くなってるように思う。
ここまで3時間ちょい。
12時~15時。
天気予報では、「熱中症予防のため、部屋ではクーラーをつけ、不要不急の外出は控えましょう」とアナウンスしている時間帯。
ましてここは宮古島・・・
耐性がついたとはいえ、無傷とはいかないはず。

宮古島24時間走

西日ガード


西の空に雲が出たおかげで、夕方は早めに涼しくなった。
が、3周目はあきらかに不調。
コンビニで止まると座り込んでしまったり。
うーむ。まだ20時間くらい残ってるぞ?

宮古島24時間走

この瞬間腹筋が攣ったひと


とりあえず3周終わって、身体を冷やすために海に入ってみた。
小石が痛くて全然くつろげず、挙げ句腹筋痙攣w

けんけん堂ともここで遭遇。
あ、ホントにいた!みたいなw
でもお互いマイペースなので、少し話しただけで、またすぐに別行動。

宮古島24時間走

夜が来る・・・


4周目の途中でいよいよ日が落ちる。
長い夜の始まり。
日が落ちると劇的に涼しくなる。
ああ。これなら走れる!と思ったが、身体は重いまま。
ゆっくり走りながら、日中のダメージを少しでも回復できればいいのだが。。
なんか、心臓周辺がやたらと苦しくなるので、ちょこちょこ歩きをいれなきゃいけない。

宮古島24時間走

なんか人相変わってない?


4周目終了。
とにかくコンビニで何か買って休もう。

パイナガマビーチ前ファミマ駐車場

お気に入りのベンチ


アスファルトに座るのは、汚れるし、くつろげないんだよね。
椅子代わりのものがあるだけでうれしい。

胃に悪いとわかっているけどやめられない

宮古島24時間走

足元が水たまりになる件


さて、だいぶ休んだし、そろそろ出発。
と、ゴミを捨てにもう一度コンビニに入った瞬間。
「うそ!?めっちゃ寒い!!!」
店内にいたのはものの10~20秒。
それなのに、蒸し暑い店外に出ても、寒気が収まらない。
軽く震えも来てる。

やばい。最悪の展開かも。低体温の前兆だ・・・
過去のレースで3回ほど低体温を経験しているが、本当に命の危険を感じる状態だ。
レースだから常に人の目があったが、宮古の暗い夜道で動けなくなったら・・・

哺乳類は、体温や心拍数、酸素供給量など、「内部環境」の維持に膨大なエネルギーを使っているらしい。
間脳視床下部がその中枢で、調整のための指令を、ミリ秒単位で全身に送っているとか。
ここが機能しなくなると、人間はあっと言う間に死ぬらしい。
そして、人間の全器官のうちで、最も疲労しやすいのが、この間脳視床下部。
(すべての疲労は脳が原因 (集英社新書 829I) | 梶本 修身 より)

つまり、間脳視床下部というのは哺乳類にとって生命維持装置そのもので、低体温症というのは、この生命維持装置がうまく働かなくなってる証拠なのだろうな。
過去にレースで低体温になったケースでは、いずれも気温が低めで、長時間雨にさらされている。
今回みたいな猛暑の中でなったのは初めて。
多分、最初の猛暑を走ったことで、調整機能を酷使しすぎて、生命維持装置がオーバーヒートしたような感じなんだろな。
うーん、困った。

とはいえまだ初期症状。
30分位走っていたら、また暑くなって、汗も吹き出してきた。
とりあえずはこのまま様子見。

そして、面倒なことは続く。
冒頭のグリーンマイルが、闇夜で化けた。
街灯がほとんどない上に、月もない夜。
対向車のヘッドライトは、目をくらませるばかりで、足元は照らしてくれない。
ちなみに、自宅周辺での闇ランは慣れているが、あれは、超田舎道で、車道を走れるから。
障害物、落下物だらけの歩道は、足元が見えないと恐ろしい。

宮古島、深夜の道

闇夜と恐怖の罠


昼にはなかった蜘蛛の糸が、足にまとわりつく。
夜の風に乗せて糸を飛ばしているんだろう。
極めつけが、黒くて反射材の剥げ落ちたポール。
高さが絶妙で、うっかり見落としたら、股間を強打してジエンド。

10mごとにまとわりつく蜘蛛の糸。
20mごとに執拗に配置された股間トラップ。
それが約3kmに渡って続く。
くっ・・・こんなメンタルアタックが待っているとは。
次の周からはルート変えるぞ。

しんどいっす


5周目が終わったところで再びけんけん堂に遭遇。
僕はだいたい65kmくらい走ったところ、彼は遅れてスタートした分、1周遅れで52kmくらいだろうか。
すでに200km走破も24時間完走も夢のまた夢・・・

なんとか、なんとか100kmは走りたい!

時間はあるのだから、たっぷり休憩したいのだが、再び寒気がやってきて、慌ててスタート。
ゆっくり休めない。
コンビニが危険エリアに(冷房のため)。
シャワーももちろんNG→シャツがどんどん臭くなる。
アイスクリームや冷たい飲み物もいずれ駄目になる。
・・・だんだん詰んできたぞ。

車がほとんど通らなくなった夜道をのろのろ走りながら、頭の中で鳴り響くメロディーは中島みゆき。

♪ 道に倒れて誰かの名を~ 呼び続けたことがありますか~ ♪

やめてくれ、笑えないから。
でもこういうときに限って、伴奏までリアルに聞こえてくるんだよねw

やめようか、続けようか。
続けたらどうなる?
100kmまでは走れるかもしれない。
が、死にはしないまでも、ケータイで救急車呼ぶくらいの可能性は十分ある。
それも武勇伝??
まさか。
各方面に迷惑をかけた上に、マナから「二度とこういうことやらないで」と冷たく言い放たれてオシマイだろ。

車はマナが乗って帰ったから、夜中に中断するなら、15kmくらいの道を走って帰宅するしかない。
・・・ま、それはいつもやってるからいいか。
とりあえず、次のコンビニがその分かれ道だから、何か温かいものでも食べながら考えよう。

宮古島24時間走

ドーピング一発目


カップ麺が神すぎる。
もっと早く食べればよかった!
発泡酒との相性もよし♪

ここへ三度けんけん堂登場。

もう無理。帰るわ!


おつかれー。
相変わらず練習にはドライだなー。
本気レースとのギャップがスゴイ。
練習状況から実力推定して、何度か返り討ちにあってるからな。。

さ、僕も動けるうちに走って帰ろ。
救急車で帰るとか、土に帰るとか、ヤだからね。

宮古島24時間走

ドーピング二発目


まっすぐ帰ろうかと思ったけど、道中最後のコンビニで、今度こそ最後の晩餐。
カップ麺、神w

宮古島、深夜の道

ただただ闇を走る


その後は延々と闇夜を12km走って、深夜2時頃帰宅。
走行距離84.6km。

自分で作った無理ゲーに打ちのめされちゃったなぁ。
まずは正午スタートって設定が最悪の間違いだったな。
まぁいいや、ブログ書き終わってみたら、なんか楽しかった気がしてきた。
また来年のこの時期に何か企画しよっかな。