祝日、公演にて。
宮古は自然はいっぱいだけど、整備されて子連れで賑わう大型の公園は意外と少ない。
ここはそんな数少ない公園のひとつ。
小さくはないが大きすぎず危険もないので、子供が遊ぶのをぼんやり眺めていられる。
ぼんやり子供を眺めながら、ぼんやり考えた。
この最果ての島にやってきて約1年。自分は今の暮らしに満足しているだろうか。
ちょっと不便していること。
通販の送料
凝った食材やおしゃれな服が売ってない
公共交通機関が無いも同然
古い仲間と飲めない
噂が光よりも速い
蚊。蟻。蠅。
そしてカビ。
・・・二日酔い。
意外と不便じゃないこと。
maxvalueが24時間営業してる
ゲオもツタヤもある
Amazonは基本送料ゼロ
とても良いこと。
育児環境(学校、地域)がステキすぎる
新しい仲間ができた
いつでも飲み仲間がつかまる(むしろ悪いことか?)
近所のひとが優しい
スポーツ(主にラン、バイク)環境が良く、大会も充実している
マイペースでいることに罪悪感がない
空が広い
人混みがない
空気がきれい
海もきれい
静か
交通事故死2年連続ゼロ
総評すると、環境には80%くらい満足なんだろう。
「えー?100%じゃないの?」といわれるだろうか?
いや80%ってすごい数字だと思う。今まで生きてきて50%以上満足と思う環境で暮らしたことがないくらいだ。
そんなことを思っていると、耳元で仮想の友人Xがささやく。
「ホントは退屈してんじゃないの?わかりやすい娯楽なんて何もないじゃないか」
うむ。そこが一番のポイントだな。
どんなに景色がすばらしい場所に住もうが、1年も経てばそれは日常になり、いちいち感動しなくなる。
そしていつものアレだ。「あーあ、なんか楽しいコトないかなー」。
わかりやすい娯楽の後には必ずわかりやすい虚無感がやってくる。
それから逃れたくて、もっと快楽を求める。
そのスパイラルはもう卒業したんだ、きっと。
多分自分は退屈していない。
別に、日々静かに穏やかに過ごしてるわけじゃない。
ガチャガチャと落ち着き無く、自分の感情に振り回されて生きてる。
まぁ僕の人生きっとそんなんだろう。
3歩進んで2歩さがったり、ときには10歩下がったりしながら、歳を取っていくんだろう。
その間にもボチボチいろんなことがあって、一喜一憂を繰り返して・・・
まぁいっか。きっとそんなもんだ。
宮古風にいうと、「それがジョートーさ~」ってとこか。