今の時期はサニツというらしい。
一年で最も潮が引くので、大潮の干潮時には、沖合に水面下から島が現れたりする。
普段は海底にあるその島に上陸して潮干狩りをするというのが今回のイベント。
宮古の中でも有名スポットにはフェリーが観光客を連れてきたりするが、僕らのエリアではそういうのはなく、漁師をやってる友達が船を出してくれた。

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 このあたりは膝から足首くらいの水深。場所によって、完全に陸地になってるところもあるし、2mくらいはありそうな溝もある。

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 なんとも珍しい光景。水面上に出てしまったイソギンチャクと、その中に隠れようとしているけど顔が出ているカクレクマノミ。困った顔に見えるのは気のせい???

 潮干狩りに夢中であまり写真は撮ってないけれど、そこそこの収穫。
シャコ貝は見つけるとうれしいけれど、手強い。バールでこじっても簡単には取れない。ドライバーくらいだと簡単にひん曲がるらしい。取れた!と思ったら、同時に絶命。貝の裏側から貝柱みたいな太い筋肉で岩に張り付いていて、それがちぎれてしまうようだ。
アワビはあんなに内臓剥き出しとは知らなかった。
サザエはフツーに落ちてるけど、岩と同化して見えるので、よく見落とす。
水たまりの水面が変にブクブクしていたら、タコがいたりする。専用の道具がないとなかなか取れないので、それを持ってる友達に取ってもらった。

 約3時間の潮干狩りの後は、みんなでBBQ。さすが・・・みんな僕の倍くらいは取ってる。

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 さて、今回一番ツボにはまったのがコイツ。わりと数は多く、加えてベテランのおじいからたくさんお裾分けしてもらった。
ツボにはまったのは味ではない。味はまぁフツー・・・?もっとおいしい貝は他にもあったので。
問題は硬さ。見ての通り穴が細長いので、殻を割らないと食べられない。
「殻が飛び散ると危険だから、タオルとかをかぶせてハンマーで割るといいさ~」と聞いたのだけど・・・
一つ割るのに10分くらい叩き続けないといけない。丸くて滑るので、一撃叩くと、飛んでいってしまったりする。
手加減するとキズも付かない。ハンマーがジャストミートしたときでも、打撃音が「ゴンッ」って感じ。「バキッ」とかいわない。
硬い岩でも叩いてる感触。多分、女性の力で割るのは困難。

さすがにやってられないと思って、コンクリートブロックで一撃!
ちょっと始末が面倒だけど、これは手っ取り早いと思ったら・・・

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負けた。3匹目の貝でコンクリートがKO。
一体何でできてるんだ??この貝・・・
さて・・・まだたくさんあるんだけど、どうやって割ろうか・・・