ども。sassyです。思いがけぬことが起こるのもまた人生・・・
ある日のこと。

 宿のリピータ、Mさんファミリー。Mさんは元々ガチアスリート、体を傷めてから競技からは身を引いたものの、それでも自転車熱は相当なもの。前回さんさーらに泊まったとき、「次回は自転車持ってきたいなー」と言っていた。それを今回実行に移したのだが・・・トラブル。最初、自分で飛行機に持ち込むつもりだったのだが、家族もいるのに荷物が増えるし、追加料金も安くない。ヤマトに聞いてみたところ、送料もそう高くなく、2~3日で届くとのこと。それなら、旅行出発の数日前に発送しておけば、軽装で宮古入りして、すぐに乗れるじゃないか♪ ということで、「自転車が先に届いたら預かってね!」と連絡が来たのだが・・・。それが届かない。なんと、受付のときとは話が食い違い、まさかの船便扱いになってしまい、何日かかるかはっきりわからず、おまけに追跡サービスもエラーで使えず。当然、Mさん、ヤマトに激怒。「俺のGWをどうしてくれんじゃーー!」。僕は為す術なく、それを見守りつつ、自転車談義や、最近の離島運送事情などを語って一夜を過ごした。バイク乗りにとって、宮古島がどれほど魅力的かは想像がつく。苦労してバイクを解体、梱包、発送して、旅ライドを楽しみにしてきたのに、肝心のバイクが届かない絶望感もよくわかる。

「俺のバイク、滞在中に届かないかもなー、そしたらsassy,悪いけど着払いで送り返してくれるかな」
「えぇ、そりゃもちろんかまわないっすよ」
「・・・ってかさ、俺のバイク、乗る??ビアンキのカーボンだけど、セカンドバイクだからたまにしか使ってないし」
「!!???」
「で、俺が年に一度か二度宮古に来たときに使わせてくれればいいからさ」
「え・・・いや、そりゃまぁ願ったりですけど・・・ってか、僕に都合良すぎません??」
「いいんだよー、乗ってくれる人に託したいんだ。俺もそうやって先輩にバイク譲ってもらったしね」

 飲みながらそんなやりとりがあったのだが、例のバイクはその翌日到着した。

 Mさん、大喜び。ソッコーで組み立てて、2日で200kmくらい乗ったんだろうか。いやいや、よかったよかった。僕らの商売は、ゲストさんの満足の一部をお金として受け取ることだと思うので、ゲストさんにとってがっかりの旅になってしまうのは、僕らも辛い。そして、その後・・・彼は本気だったことがわかった。ホントに愛車を置いていく、いや、僕に譲る、と。

 そんなこんなで、憧れのカーボンバイクに乗ることになった。多忙なGWだが、少し時間を作って試乗してみた。恐ろしく軽い!セッティングもライディングポジションも、まだちゃんと決めてないのに、明らかに速い。上り坂や高速域での加速が顕著だ。いつもは苦しい上り坂で、息が乱れない。「瞬間速度40kmまでスプリントエリア」は、通常死に物狂いで回すのだが、50kmまで出てしまってビビった。いやはや、トライアスロンで自分の周辺を走ってた連中は、こんなんに乗ってたわけか。アルミで張り合ってた俺スゲー??ww このマシン、自分にぴったりにセッティングして、トライアスロン仕様に改造したら・・・と思うと、ひとりニヤニヤしてしまう。ありがとうございました。大切に乗ります。そして結果出します!!

 さて、現役引退となった、僕のFELTくん。

 実はすでに、フレームの一部で塗装のハゲなどが。おそらく、アルミ本体の腐食が始まっていて、その膨張の結果として塗装が割れているのだと思う。まだ何年かは大丈夫だと思うが、いずれは危険になるはず。Mさんの好意でカーボンに乗らせてもらえることになったわけだし、僕もこのバイクを「乗ってくれる人」に託したい。そして、ちょうど身近に、今月からトライアスロンを始めたいという女性が。あ、マナじゃないですよ、もちろんw 素晴らしいセンスの持ち主なので、彼女が誰かは、宮古選手たちはいずれ知るでしょう♪ 残念ながら僕とはかなり体格が違うので、彼女のマイバイクを購入するまでのつなぎとなるが、なにせ高額の買い物なので、すぐにバイクを始められるというメリットは大きいはず。僕自身のことでも楽しみだが、彼女が宮古トライを完走するのを想像すると、さらに楽しみだ♪

カーボンバンザイ!

 さて、そろそろ仕事に戻ります。ではまた。