宮古島の一番熱い日は終わり、翌日の表彰式とパーティ、仲間での打ち上げも終わり、島はまた日常に戻った。
道路にまだ少し残っている、片付けの終わっていない横断幕と足の筋肉痛だけが、あの一日は夢ではなく確かに実在したのだと実感させてくれる。
果てしなく長く、とても楽しく、あっという間に終わってしまった一日。
記憶が薄れてしまう前に、レースレポートを書いておかなければ。

午前3時:起床

外はもちろん真っ暗だが、雨の音がはっきりと聞こえる。
「あっがぃ、きやがったなーー」
1週間前から天気予報を毎日見ていたが、レース本番の天候が荒れる可能性は十分あった。
荒れた海でのスイム、雨と強風でのバイクとラン、スイム中止でのデュアスロン。
いろいろな悪条件を覚悟はしていたが、現実として雨を見ると少し凹む。
雨に濡れると、バイクのブレーキはツルツルになって、全然止まれなくなる。
加えて路面抵抗は下がるので、スピードは乗りやすくなる。
大クラッシュが起きればたくさんの怪我人が出るのは避けられない・・・

4時半:会場入り

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スタートまであと2時間半。
選手たちは雨の中、黙々とバイクを整備し、荷物を整える。
この大会では、スタート会場とゴール会場が異なるので、持ち込んだ荷物はすべて3つの袋にまとめて、運搬トラックに預けなければならない。
初参加で勝手がわからない僕は、荷物が増えるのを嫌って、カッパを持ち込まなかった。
どうせ海に入るんだから、カッパの代わりにウェットスーツ着ちゃえばいいぢゃん。って。
これが最初の後悔になるとは。

一通りの準備が終わり、ちょうど荷物をトラックに預けたころ、誰かが叫ぶ声が聞こえた。
「デュアスロン確定!!デュアスロンかくてーーーい!!!」
悪い想定がどんどん現実に。

大会規約には、運営側がスイム競技を行うには危険な状況と判断した場合、トライアスロンを中止し、デュアスロンを行う、とある。
デュアスロンは、スイム3kmの代わりに、ラン6.5kmを走り、それ以降はトライアスロンの場合と同じ。
そして、スタート時間が1時間遅くなり、ゴールの制限時間は・・・据え置き!!
つまり、競技時間が単純に一時間短くなる。
加えて、スイムが中止になるような天候ということは、たいてい雨や強風がセットでついてくるわけで、バイクやランでもタフなコンディションとなる。
前回デュアスロンになったときには、大会史上最低の完走率(約80%)を記録した。

雨は止む気配もなく、満足に雨宿りできる場所もなく、スイムが中止になったのにウェットスーツを着ているのは僕一人・・・w
オマケにスタート時間が遅れた分、不毛に雨ざらし。
それなのになぜかテンションは下がらず。
前日に買ったゴーグルが出番を失ったことは切なかったが。

8時:号砲!
長い待ち時間が終わり、ついに号砲が鳴り響いた。
だがやはり現場は少々混乱しており、エリート選手も初心者もごちゃ混ぜ状態でのスタート。
当然しばらくは大渋滞の団子状態。
たった6.5kmの1stランはまるでレース前座のパレードのよう。
僕もこのランがさほど重要でないことはわかっていたので、ペースも作戦も考えず、流れに合わせて気持ちのよいスピードで走る。
雨で冷えた身体を温め直すくらいの効果はあった。

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1stラン終了間際。
写真は僕と同じく初挑戦のNアキ選手。

選手たちは相変わらず数珠つなぎのままスタート会場に戻ってきて、自分のバイクラックへ向かう。
レース本番はここからだ。

8時40分:バイクスタート

1stランを終え、準備のできた選手たちがどんどん会場の東急ホテルから飛び出していく。
僕もバイクにまたがり、濡れた路面の上を走り始めた。
バイクが勝負だ。
バイクで足を潰さなければ大丈夫、ランには自信がある。
この数ヶ月、仲間から
「あんたはトライアスロンじゃなくてウルトラマラソンの練習をしてるのか?」
と言われるくらい走り込んできた。
長丁場のバイクではムリしない。
抜かれても追いかけない。

頭の中で作戦を確認しているうちにふと気づいた。

・・・ん?んん???この感覚は・・・もしかして今日の俺、絶好調!!?

ペダルが軽い。
身体はリラックスしているのに、どんどん進む。
周りの選手が遅く見える。

次の瞬間には作戦のことなんてどうでもよくなっていた。
ヒィヤッッハァァーーー!!!
キモチイイィィィィッッ!!
テンションがどんどん上がり、笑いがこみ上げてくる。
もう完全に気持ちに任せて、踏みたいようにペダルを踏む。
「右側!!通ります!!!」
を連呼しながら、どんどん追い越し。

さて、バイクコースは最初の難所、伊良部大橋へ。
今年の1月に完成したばかりのこの超大型橋は、もちろん今年始めてコースに組み込まれた。
僕ら地元選手と、早くから現地入りして下見をしている一部の選手以外は、ほとんど未知のコース。

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(1月に開通したときの伊良部大橋)

絶景ポイントでもあるが、その高低差はなかなかのもので、頂上付近では猛烈な風が吹く。
特にこんな天気の日には・・・

橋の頂上を越えて下ったあたりで、膝を抱えて苦しそうに座っている選手がいた。
他にもバイクを降りている選手がいる。
クラッシュが起きたのだろうか。
ヤバいコンディションだな。
調子に乗りすぎると僕も二の舞だ・・・

コースは伊良部島をぐるっと回って再び橋に戻る。
伊良部島市街地での応援は素晴らしかった。
子供からお年寄りまで、すごい人数が沿道に並び、たくさんの声援を送ってくれる。
バイクは一瞬で通り過ぎてしまうので、声援に声で応えることが難しいが、軽く手を振ったりするくらいはできる。
たくさんの元気をもらって伊良部大橋(復路)へ。

ここで強烈な逆風の洗礼。
今日のコンディションが厳しいことを改めて思い知る。
でもそんなのカンケーねぇw
こっちは絶好調だ!!
逆風での登り坂を軽くダンシング(立ち漕ぎ:僕は練習ではあまりやらない)しながらどんどん順位を上げる。

コースは北上し、第二の橋、池間大橋へ。
そういえばこのあたりは何を思って漕いでいたのだろう。
気持ちよかったということしかよく思い出せない・・・
バイクのボトルホルダーには水とアクエリアスが一本ずつ、ポーチには補給ゲルが詰め込まれているが、雨のせいかのども渇かず、腹も減らない。

池間島を一周し、再び橋を渡り、コースは島の東側へ。
キツくはないが長い長い登り「真謝の坂」から始まり、アップダウンがずっと続く上に、逆風となる。
練習でも一番気が滅入るエリアだ。
だが今日はそうでもない。

水のボトルが残りわずかになってきたので、エイドステーションが見えたところで一気に飲み干す。
バイクでのエイドは少し面白い。
エイド前では当然減速するわけだが、それでも置いてあるボトルを正確にキャッチできるほど遅くはない。
下手にバイクを降りたりすれば、タイムロスになるばかりか、追突される危険もある。
新しいボトルをもらう手順はだいたいこんな感じだ。
1.空いたボトルをサッカーゴールのような網の中に投げ込む。網はエイドの100mくらい手前に設置してある。
2.網の近くで待機しているボランティアさんに、欲しい物を叫ぶ。コーラ!!とか。小声では聞こえない。
3.リクエストを聞いたボランティアさんが、エイド本体にいる人にそれを伝える。「1560番、コーラです!!」とか。
4.ボトルを手渡す係のボランティアさんが、バイクに併走するようにダッシュしながら、選手にボトルを手渡す。

なかなかアクロバティックで面白いが、失敗するとボトルを取り損ねて落としたりする。
落ちたボトルは、後続の選手には非常に危険。
エイドでは車間距離を空け、補給を飛ばす場合にはできるだけエイドから離れたライン取りをするのがよい。
ちなみに僕はもらったボトルをホルダーに差すのに難儀した。
エイドはだいたい道の左側にあって、そのためボトルを受け取るのも左手になるのだが、僕はいつも右手でボトルを扱うからだ。
考えてなかったな・・・
これからは練習でも左手でボトルを持つようにしよう・・・

コースは南下し、島の南東部、東平安名崎へ。
バイクスタートから100kmほど来たことになる。
しばらくトイレをガマンしていたが、バイクフィニッシュまでガマンできるわけもなかったので、すいているトイレを見つけてバイクを降りた。
と同時に、膝から崩れ落ちそうになった。
げげ・・・けっこー足に来てるぢゃんか。
踏みすぎたか!?
コースに復帰してしばらくすると、今度はモモ裏で痙攣の兆候。
あまり経験のないタイプの違和感で、筋肉の深い場所がピクピクいっているようだ。
調子に乗ってダンシング連発したせいか・・・?
まぁなっちまったものは仕方ない。
本格的に痙攣が起きたときに、転倒しないようにしなきゃな。
その時が来るまでは心配しても仕方ない。

バイクに乗っている間中、違和感が完全に消えることはなかったが、そのまま悪化もしなかった。
うむ。さすが絶好調モードだw

コースは島の南側、七又坂へ。
コースが左折する直前、沿道にYOMEと子供たちの姿が見えた。
手を上げて合図するも、一瞬で通り過ぎてしまった。
でも確かに元気だけは受け取った。

このエリアは鬼のアップダウンが続くのだが、自宅から近い、僕のホームグラウンドのような場所だ。
この二年、バイクでもランでも、ここをどれだけ走ったことか。
ただ、さっきの違和感もあるので、ダンシングだけは控えることにしたw

長い距離を走ってくるうちに、選手たちは走力に応じて固まってきたようだ。
相変わらず好調だが、もう以前のようにゴボウ抜きはできなくなった。
遅い選手は大方抜いて、周囲にいるのは自分と同等レベルの選手ばかりということだろう。
抜いても、ボトルの水を飲む程度の減速で再び抜かれる。
「また来たか、緑ジャージ・・・!でも彼、登り苦手っぽいから、また追いつくだろうな」
特徴的な選手は勝手に頭の中でライバルに仕立てて競争したりするw

コースは来間大橋へ。
子供たちが彩色した、無数の小さな鯉のぼりが橋を飾っている。
同時に、激しく泳ぐ鯉のぼりは、風の強さも語っている。
橋はガマンだ。
風を遮る物のない橋の上は猛烈な風が吹くが、陸に戻ってしまえばかなり楽になる。
焦らず、ギアを落として、じっくりと進めばよい。
辛いのはどの選手も同じだ。

コースはスタート会場の前を通り、2ndラップへ。
バイクフィニッシュまであと30km弱だ。
いよいよだ・・・。
やっかいなのは2回目の「真謝の坂」だけだ。

最初から少々飛ばしすぎな感じだったが、ここまでペースを維持できたのなら、間違っていなかったということだ。
あとはランにつないで・・・おおよそのゴールタイムは・・・なんと、11時間を切れそうだぞ!!
最初の目標は、12時間以内、順位は700位くらいだったから、大幅に上方修正だ。

中盤以降、僕と同じ「宮古島トライアスロン部」のウェアを見ることはほとんど無かったのだが、ここに来て前方に見慣れたその姿を発見。
近づいてみると・・・宮古勢女子一位のアッツ選手!!
なんと!まさか彼女に追いつくほど好タイムだったとは・・・!!
大金星いただきかぁ~♪♪
いやいや、以前ライバルのM選手をバイクで突き放したつもりが、ランでひっくり返されるという苦い経験もしたからな。
まだまだこの先にはフルマラソンが待っているんだから、喜ぶのは早すぎる。
(追記:その後、アッツ選手はランで圧倒的な速さを見せつけ、僕より35分も早くゴール)

14時頃:バイクフィニッシュ

広いバイク置き場の少し手前に降車ラインがあった。
係員の指示通りに減速、降車して、そこから自分のバイクラックまでバイクを押していく。
小走りでいく選手もいるが、僕は足がカクカクして、歩くのがやっと。
でも大丈夫。
何分かかかてランの準備を整える間に、この足は回復する。
この足は信用できる。
俺を裏切ることはないはずだ。

バイクをラックにかけ、座り込んでシューズを脱ぐと、足はふやけてブヨブヨしていた。
幸いキズやマメはできていないようだ。
丁寧にタオルで足を拭いて、乾いた靴下を履く。

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今回のランシュはこれでいくことにした。
ビブラム・ファイブフィンガーズ。
いわゆる「裸足感覚シューズ」を代表するシューズだ。
フィット感は抜群だが、クッションはゼロに近い。
「現代人から失われつつある、足の本来の機能を取り戻す」
というコンセプトのシューズ。
この数ヶ月、ずっとこのシューズで走り込んできたのだが、レース本番はアシックスを履くつもりだった。
ビブラムはトレーニングシューズとしては最高だが、足への負担が大きく、レースには向かないと思っていたからだ。
ところがレース1週間前、そろそろと思ってアシックスで走りに出てみると・・・何かヘンなのだ。
クッションがブニブニして気持ち悪い。
そしてスピードも乗らない。
少しもラクじゃない。
どうやら走り方がすでに変わってしまったようだ。
ビブラムのような薄底シューズや、究極的には裸足で走るためには、足に負担の少ない走り方を身につける必要がある。
事実、この数ヶ月の間に、関節痛は何度も経験したし、一度は肉離れも起こした。
だが、最終的にはビブラムで50km走ってもダメージの残らない走り方ができるようになっていた。
「ふふふ。この走り方でアシックスを履けば、さらに速くなるはず」
と思っていたのだが、見当違いだったらしい。
レース直前になって覚悟を決めた。
リスクはあるが、今一番気持ちよく走れるビブラムで本番を走ろう。

さて、走り出してみると・・・
やはり足はカクカクするが、ちゃんと動く。
痺れていた足裏にはどんどん感覚が戻ってくる。
何kmか進むうちに、バイクで足を酷使したことを忘れるほどに回復した。
よっしゃ。期待通りだぜ、相棒。

だが、ノーダメージであるはずはない。
バイクとランで、足の筋肉を使い分けることができるのは知っていたが、心臓は使い分けられない。
けっこー苦しい。
まだまだこの先35kmもあるというのに。

さらに今度はお腹が痛くなってきた。
腹筋よりももっと奥の方・・・腸だろうか。
ガスが溜まって内側から圧迫されているようにも感じる。
このまま最後までごまかせるとも思えない。
仕方がないので空いているトイレを見つけて休憩がてらしばらく籠もることにした。
トイレに座って初めて、自分がおびただしい量の汗をかいていることに気づいた。
こりゃ給水も気をつけないとマズイな。。

10分ほどロスしただろうか。
お腹の痛みは完治しなかったが、堪えられそうなレベルになった。
当たり前かもしれないが、お腹が治っても、このあたりまでくるとかなり苦しい。
ランの折り返し地点は我がホーム、保良。
きっとたくさんの人たちが応援してくれるはずだ。
青年会の仲間が作ってくれたという横断幕を見つけるのも楽しみだ。
まずはそこまでたどり着くことを希望として走ろう。

苦しい苦しいとは言うが、周囲の選手だってラクなはずはない。
実際、ランに入ってからもじりじりと順位は上がっている。
負けね-ぞ、俺は100kmランナーなんだ・・・

沿道では至る所で応援があり、子供たちが真剣な顔で「がんばれー!」を連呼している。
エイドでは大勢のボランティアさんが、食べ物、飲み物を用意し、選手一人一人に声をかけ、いたわってくれる。
応援には応えるべし。
体力の限界付近では、笑顔を作るのも、手を振るのも重労働に感じる。
だが、応援に応えることは、使う労力よりも、お釣りにもらう元気の方が大きいように思う。
しかめっ面で通り過ぎるだけでは、十分に元気をもらえないのだ。
まぁそのとき自分がどんな顔だったか、自分ではわからないわけだがwww

折り返しまで残り約5kmのあたりから景色が変わってきた。
エイドには知っている中学生がいて、名前を呼んで応援してくれた。
大きな交差点では友人アスリートのK選手率いる大応援団がいた。
なんというホーム感!!!
勝手知ったる我が町、仲間たち。
サバイバルな一日の中で、こんな気持ちになれる場所があるとは!!
保良に到着するまでに、僕の名前の入ったたくさんの横断幕があった。
あちこちから名前を呼んでもらった。
意識はやや朦朧としていたので、呼ばれても「誰・・?」みたいなのは多かったがw

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(写真は翌日撮影)

保良ではYOMEや子供たちと共に、さらに多くの仲間や知り合いが迎えてくれた。

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(YOME撮影)

よっしゃ!!充電完了!!!
あとたったの21kmだ!!
驚くような成績を出して、みんなの応援に応えたい!
「ありがとう!!10時間台出すからな!!」
仲間に叫んで、ホームを後にした。

折り返してからは追い風だ。
同じ労力でスピードが上がる。
目標にするにはまだ早すぎると思っていた先輩アスリートたちを、ひとり、またひとりと追い抜いていく。
1kmが果てしなく長い距離に感じるが、足は止まらず、順位はむしろ上がっていくようだ。
エイドでは毎回、飲んで、食べて、水浴びをしたが、それ以外は立ち止まらなかった。
もしかすると、超長距離競技の中で一番苦しい場面というのは、一番気持ちいい場面なのかもしれない。
死ぬほど辛いからこそ、生きていることを実感するのだろうか。

最後の2kmはまるで夢の中いるようだった。
宮古島の中心街を通って競技場へ向かう道だ。
応援自体も多いが、一人一人が、傷ついた選手を必死でゴールへと導こうとしているように思った。
周囲の選手たちもそう感じたのか、応援にハイタッチで応え、握手をして、抱き合ったりするシーンまであった。

競技場直前、みぃの同級生、ノアちゃんのオバァが僕を見つけて声をかけた。
「みんなすぐそこでまってるよ!アタシもここから一緒に走るからね!!」
うれしくて涙が出そうだったが、何百mか先にあるゴールだけを目指して気持ちをつないできた僕は、オバァのペースに合わせて走るだけの余裕はなかった。
ボロボロでもまだ僕の方が早かったらしい。
「ゴメンナサイ、オバァ、ムリしないで!ホントにありがとうね!」
「いいよいいよ、走って行きなさい!奥さんたちには電話いれておくから!!」

競技場のゲートをくぐるとすぐに、YOMEと子供たち、それにノアちゃんとそのお母さんが目に入った。
そうだ、一緒にゴールテープを切ろうって約束してたんだ・・・
彼女たちは子供の手を引き、横断幕を持って後ろから走ってきてくれるが・・・例によって僕はスピードが調整できない。
ダメだ、これじゃ一緒にゴールできない!??
そうだ!
僕は一番足の遅い、いのを抱っこして走った。
本気のスピードで。
12kgもあるいのを抱っこして必死で走ると、ちょうどよい速さになったようだ。

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18時51分:ランフィニッシュ

長かったレースは終わった。
ボランティアさんが完走証(メダル、Tシャツ、タオル)を渡してくれた。
子供たちは昼間のうちにメダル作りをしていたらしく、僕の首には3つのメダルが並ぶことになった。

最高の一日だ。
天気は悪かったが、それすらもよかったことに思えてくる。
自分の体力を再評価しなければならいほど、期待を越えるパフォーマンスが出せた。
一回出ればもう満足するかな、と思っていた宮古島トライアスロンだが、次回も多分、募集開始と同時にエントリーすることになりそうだw

みんなありがとう。

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総合タイム:10時間51分05秒
総合303位
宮古勢9位

参加者1474人
完走者1019人
完走率69.1%