・・・と、ある有名なウルトラランナーが言ってた。
うん、まぁそう言いたくなるよね、とか今まで思っていたが、先日のTOFR以来、これは例え話じゃなくて、単純な事実なのかもしれないと思うようになった。

TOFRから帰ってすぐに、病院で血液検査をしてもらった。
目的は、鉄欠乏性貧血の有無だ。
今まで色々仮説と検証をしてきたつもりだったが、つまるところ採血がイヤで逃げてきたのも事実。
病院も注射もキライww
でも検査すれば貧血かどうかは数日でハッキリするわけで。
結果・・・貯蔵鉄は十分。
過去しばらく、鉄不足だった可能性は皆無。
あの心配や苦労は何だったんだか。
毎日レバー食べてみたり、コーヒーやめてみたり。

極論すると、レース後半で息が苦しくなってたのは「気のせい」かもしれないってこと。
足が痛くて上がらないのも気のせい。
何もかも気のせい。
つまりメンタルの弱さ。
でもね、「気の持ちよう」とかで片付くほど簡単じゃない。
気のせいで苦しいってことはつまり、脳がもう走るなって指令を出してるってことだから。
これ以上やると身体が壊れるぞー、やめとけー、と言う代わりに、信号として苦痛を出す。
だから原因はメンタルの弱さであっても、苦痛自体はホンモノ。
実際に超イタイ。
でも、苦痛はメンタルの弱さが原因の危険信号に過ぎないと理解すれば、それをストップすることもできるような気がする。

TOFRの三日目、危険信号の向こう側がハッキリ見えた。
その領域は、苦しくなかった。
すごいハイテンションで、すごく楽しくて、気持ちよかった。
ウルトラマラソンでは「復活」が定番だ。
一度動かなくなった足が復活して、また走れるようになるのだが、それとも全く違う。
復活は自然と起きるのを辛抱強く待つしか無いが、アレは自分で引き起こした。
覚醒、とでも呼ぶことにしよう。
自分で起こせるということは、再現可能ということで、練習でも使えるということだ。
まぁ覚醒の前段階の疲労度まで追い込むのは通常練習では難しいと思うが。
(しょっちゅうやってたら、ケガだらけだ)
来月のストロングマンで試せるかな。
楽しみだ。